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2013/3/7 追加

湘南江ノ島

湘南江ノ島
〜神奈川県藤沢市・鎌倉市 湘南海岸〜

2012年11月〜2013年1月

★湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ編

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〜正月の江ノ島〜

さて、年が明けて1月2日。
今回は逗子編の続きです。
初日の出を見る為にYOKOSUKAカウントダウン後に江ノ島に来る予定でしたが、
元旦の早朝5時頃に江ノ電極楽寺駅で発生した水道管破裂による土砂崩れ災害で断念。
そのまま横須賀で年明け初軍港めぐりに乗って空母などを見た後、逗子海岸で初サンセットを見ました。
明けて2日、今日は江ノ島にやってきました。
今日の目的は江島神社の参拝と、コッキング苑より奥の江ノ島南側の追加レポートです。
なお、江島神社は「ノ」がないのが正しい表記だそうです。

江ノ電極楽寺駅前 極楽寺駅土砂崩れ復旧 極楽寺駅土砂崩れ復旧

まずは江ノ電極楽寺駅の土砂崩れ災害の様子を見に極楽寺駅へ。
詳しいレポートについては(YOKOSUKAカウントダウン編3)を参照で。
元旦の早朝5時ごろ、駅ホームの向かいの崖が水道管破裂による土砂崩れを起こしました。
電車は鎌倉〜稲村ヶ崎間が不通となり、作業員による懸命の復旧作業の結果、
同日夜19時頃に復旧しました。
これはその翌日の現場の様子です。

極楽寺駅は関東の駅百選にも選ばれた観光名所的な駅のひとつで、
駅も含めて周辺は「苔生した」ような風情ある景色が特徴です。
駅手前には小川も流れ、すぐ東には江ノ電唯一のトンネルもあります。
駅前の木は桜だという事で、春には駅前をきれいに彩るんだそうです。

極楽寺駅前

極楽寺駅前道路。
橋の上から作業を見ていると、近所に住むお年寄りの方から生活についてのお話を聞けました。
極楽寺は観光名所として有名で観光客が来る一方、インフラの整備もまったくなく、
若い者はみな出て行ってしまって住民は高齢化、
長谷駅前に100円ショップができたものの、買い物など生活は大変であるとの事でした。
駅前も風情を残す一方、夜は街灯も少なく、古くて暗いので懐中電灯がないと怖くて歩けないなど。
言われて周りを見渡してみると、確かに街灯は少なく昭和時代のかなり古いものが点在しているだけでした。
夜に来た事はありませんでしたが、これではかなり暗い夜道となるでしょう。
橋もひびが入り恐ろしいとの事でしたが、調べたところこれは通常の劣化であるようなので
多少ひびが入っても強度的にはまず問題ないでしょうと話して安心していただきました。

ただまあ、我々は観光として見ていたから風情あるところだと思うわけですが、
住民の方からするとこれは不便で不安を覚えるのも無理のない事かなと。
今回の水道管破裂による土砂崩れで更に不安が増したようで、
土砂崩れと周辺の安全についての対処要望等については
駅で作業をしておられた工事の監督さんに付近の住民の方からのご意見を受けましたと伝えておきました。
毎年安全調査は行っておられたようですが、水道管の破裂までは予見できなかったそうです。
崖は石とコンクリで固められていましたが、上部私道の下に埋められていた水道管が破裂、
土中に急激に水が溢れた為に土砂崩れが誘発されてしまったようで。
幸いにもホームにいた女性のお客さんが非常停止ボタンを押して事故は直前で防がれ、
接近した電車は土砂前で急停車し大事に至らなかったのは幸いでした。
この女性は後日、江ノ島電鉄から表彰され感謝状を受けられました。
なお、この時押された非常停止ボタンは数日前に追加増設されたものであったとの事で、
そのボタンが被害を食い止めたというのは感慨深いですね。
江ノ電も設置して本当に良かったと胸を撫で下ろした事でしょう。

とまあ、今回土砂崩れ事故が起きたものの、被害は最小限で食い止められたわけですが、
お年寄りにはやはり心配になるものですよね。
役所はまったく何もしてくれないと涙ぐまれていたので、
地域の寄り合いで話し合って役所に写真と書類を提出し、陳情する事をお勧めしました。
役所は陳情がなければ動かない組織です。 待っていても何もしてくれません。
状況とお話から見て、最低限街灯の整備くらいはすべきであると考えられます。

ただ、調べてみると街灯にもいくつか種類があるようで、種類の違いで受け持ちも変わるようです。
この近辺の街灯は町内会や自治会が住宅街などに設置する防犯灯、
市が防犯灯などの不足を補ったりする道路街路灯、
鉄道会社が駅前などに整備する事業者管理灯の3つが該当するようです。
鉄道会社は江ノ島電鉄、
市の担当は鎌倉市役所 都市整備部道水路管理課です。
3者の話し合いにより、一日も早く整備される事を願っています。

他にも色々とお話を伺いましたが、その土地のお年寄りからお話を聞くのは
大変に有意義でした。

 

江ノ島駅

さて、江ノ島駅へ。
ところが…

強風波浪

駅を出て、すばな商店街を江ノ島へ向かうと急速に風が強くなっていきます。
商店街出口付近からとんでもない暴風が吹き荒れ、前進が阻まれる事態に。
2013年1月2日は前日の静けさがウソのようなものすごい強風波浪だったのです。
とにかく何がひどいって海岸の砂が叩きつけるようにビシビシ飛んでくるんですよ。
ものすごい砂嵐なんです。
ここはエリア88かってくらい(汗)
まさかこの日本で砂嵐を経験しようとは夢にも思いませんでした。
写真を撮ろうかと思いましたがカメラに砂が入るのを恐れて防御します。
海岸付近は強風と砂嵐で前進が阻止されました。
年末に藤沢土木事務所が大量に砂を運び込みましたが、
せっかく運び込んだ砂もこりゃトン単位で飛んじゃったのではないかと。
海岸が痩せるわけです。
いったんローソンまで撤退、砂が入らないよう立体マスクを買ってカメラと口に。
周囲は暴風砂嵐で阿鼻叫喚の世界。
親が子供を守ろうと必死にコートでカバーしてたりしてます。
台風のさなか、雨ではなく砂粒が真横から飛んできてると思って下さい。
私はまだ眼鏡が防護してくれましたが、眼鏡してない人は目に砂が入るので腕で顔をガードして進んでました。
コートのフードを思い切りかぶってガードしても砂が顔にビシバシ当たるので前を向くと痛いです。
マスクは2重にしたので私は平気ですが、してなかったら肺が砂だらけになりそうです。
橋まで進み、砂嵐が終わると今度は波しぶきが(汗)
橋も路面は波しぶきで濡れ、水溜りまでできている有様です。
橋を渡り終える頃には島が風除けとなって暴風は収まりました。
後で見ると袖の中や靴の中まで砂が入ってました。
ふう、まいった…。

江ノ島参道入り口の青銅鳥居 江ノ島参道

江ノ島の青銅鳥居と参道。
風がなくなったのでこの辺は平和です。
さすがに正月は人出もかなり多いです。
行く前にここの手前のお店で焼きとうもろこしとソフトクリームを。
とうもろこしは茹でたものを注文してから焼くので多少時間は掛かりますが、
焼きたてホヤホヤのおいしい焼きとうもろこしが食べられます。
私はこんがり焦げ目がついたくらいのが好みですね。
ただ、最近は何か醤油を塗りたくりすぎのようでちょっと辛いかも(^^;)
他にはイカの丸焼きやサザエの壷焼き、焼きハマグリやホタテなども。
ソフトは紫芋とマンゴー、ミックスがあり、紫芋はちょっと甘すぎるように思います。
マンゴーミックスが一番美味しいかな。
マンゴーが無い時は左にもう一ヶ所あるのでそちらで。

江島神社鳥居 江島神社

参道を通って江島神社に来ました。
当然ですが参拝客の行列です。
江島神社は3つの宮から成り、一番最初にあるここは辺津宮(へつみや)です。

2日目にずれたので参拝客は減っているはずですが、元旦深夜はどれくらいの方が来られたのかな。
おみくじを引いてみると「大吉」!
大吉を引いたのはもう10年ぶりくらいですが、本当かな…(^^;)

中津宮

こちらは江島神社中津宮(なかつみや)。
左奥で何か公開されていたようなんですが、そちらも行列だったのであきらめました。

亀ヶ岡広場

頂上まで上がり、コッキング苑前にある亀ヶ岡広場へ。
この樹はカワツザクラです。
2月頃に早咲きのピンク色の花を咲かせる桜です。
江ノ島にある桜は他で見た事ないのでこれくらいですかね?
桜もたくさん植樹してはどうかと思うんですが。

亀ヶ岡広場展望台 亀ヶ岡広場展望台 亀ヶ岡広場展望台

亀ヶ岡広場展望台 亀ヶ岡広場展望台 亀ヶ岡広場展望台

亀ヶ岡広場右奥にある展望台。
以前はガーデンパーラーがありましたが、跡地に本格イタリアンカフェ「イル キャンティカフェ」ができ、
その屋上部が展望台として作られました。
ここから絶景の大海原を眺められます。
もちろんサンセットも。
ちなみにカフェとはいいますが中身はイタリアンコース料理もやってるお店
私のようなビンボー人が入れる一般の喫茶店などではありません(汗)
ちょっと入るだけでもお一人様2000円くらいはしますかね…。
イタリアンというと片瀬海岸東浜の交差点にサイゼリヤがありましたがファミリーマートに変わっちゃいました。
まあ安く済ませたいならコッキング苑を過ぎた辺りに食堂も多数あるので心配は要りませんが。

山二つへ 山二つへ 山二つへ

今日はサムエル・コッキング苑前を通過して島の奥へと向かいます。
コッキング苑付近が島の頂上部ですので、ここからは降り階段となります。
石畳みの階段を下りていくと「山二つ」に出ます。
江ノ島南部はここに大きな断崖絶壁があって南東側が半分分断されており、
これをもって山がふたつに見えるので山二つというそうです。

中村屋 中村屋 中村屋

山二つ付近からはまた参道と同じような商店並びとなっています。
こちらは夫婦饅頭と羊羹で有名な中村屋。
左がお饅頭や羊羹の店舗、右がお土産屋店舗です。
左の店舗でお饅頭を買って、右の店舗で食べる事ができます。

分かれ道 分岐点

中村屋を過ぎた所にある三叉路分岐点
右へ向かうと裏参道(下道)へ。
要は参道への抜け道です。
基本的に住民の生活用道路であり、近くまで車で上がって来れます。
商品食材などの搬入経路でもあります。
コッキング苑に車が入っているのを見た事がある方も居られるかと思いますが、
この裏道からコッキング苑にも裏から車で入れるようになっています。
そうでなければ装飾具や食材の搬入、自販機の補充などはとてもではありませんができません。

岩屋からの帰りはこちらを通ればコッキング苑までの余分な階段を登らずに降りる事ができますが、
生活用道路なので見晴らしもそんなに良くなく、薄暗く途中何もないです。
この急な坂を降りていくと江島神社の大鳥居の右横にある駐在所前へ出ます。

駐在所手前には上に小さな橋が架かっており、そこには江ノ島市民の家がありますが、
昔は片瀬小学校江ノ島分校(1884年〜1961年)がそこにあったそうで、
小学4年生まではここに通い、5年生からは橋を渡って本校に通っていたそうです。
陸上自衛隊土浦駐屯地には建設から百年近く経たような、とても古い昔の学校のような建物が現存しており、
(予科練の医療用施設とかだったようですが/現在非公開)、
その内部があまりにもノスタルジックな雰囲気だったのでこちらの小学校跡も期待してみたんですが、
残念ながら廃校となって取り壊され、現存していませんでした。
私の思うところのノスタルジックなイメージとはなんぞや?
パンフロbisをやった事のある人なら「串良のような」と言えば理解できる事かと(笑)
濃緑の山野とたなびく稲穂、あぜ道、赤とんぼが飛ぶ中にある昭和初期の木造の学校、そんなイメージで。

奥津宮への道 奥津宮への道(逆向き)

三叉路を過ぎて奥津宮への道を進みます。
右の写真は灯台方面へ振り返ったところです。
透明の窓はたぶん防風とゴミのポイ捨て防止用ではないかと。

奥津宮への道 奥津宮への道 奥津宮への道

この付近はお店が立ち並ぶエリアです。
主に海鮮料理店や大衆食堂が多いですね。
合間に民家も。

奥津宮 奥津宮 奥津宮

奥津宮 奥津宮

江島神社奥津宮
奥には弁天も奉られており、江島神社最大の規模になります。

 龍宮 龍宮 龍宮

御祭神 龍宮(わだつみのみや)
竜神が祀られています。
私の調査不足ですが、この周辺は色々と見るべきものが多いようです。

ここを過ぎると左に山道があり、その先に恋人の丘があります。
…が、今回行き忘れたので割愛(爆)
ここにある「龍恋の鐘(りゅうれんのかね)」をカップルが鳴らすと強く結ばれ別れないという伝説があります。
また、南京錠にマジックで名前を書いてここの柵にガッチリはめ込む事でも別れないという事で
数百の南京錠がびっしりとあります。
南京錠については入り口付近のお店でも売ってます。
さらに奥へ進むといかにも山頂の公園といった感じの森に囲まれた龍野ヶ岡自然の森があります。
そこの一番左奥の林の中には「曽禰荒助の碑」という大きな石碑がひっそりと建っています。

島の茶屋 あぶらや 島の茶屋 あぶらや 島の茶屋 あぶらや

島の茶屋 あぶらや 島の茶屋 あぶらや

ここが南京錠を売っているお店ですが、雑貨屋ではなく和風甘味処のお店「島の茶屋 あぶらや」。
併設された京庭園風の飲食スペース。 店外だからかペットもOKらしいです。
敷き詰められた白玉石や大赤傘、石灯籠がなんとも本格的です。
私は庭園とか枯山水とかこのような形式には知識もなくよく分かりませんが、
知らなくても風情は感じる、かな?
正直すごいなと。

島の茶屋 あぶらや 島の茶屋 あぶらや 島の茶屋 あぶらや

お店入り口に南京錠が売っています。
ボードにずいぶんかわいらしい絵が描かれていますが、
TARI TARIというアニメの舞台になったお店だそうです。
近年江ノ島を舞台に2つのアニメが描かれたそうで、
その効果で聖地巡礼とばかりにやってくる観光客も多いとか。
私の感覚でいうと串良を訪れるようなもんですかねぇ…。
遠すぎるのでまだ行った事はありませんが。

江ノ島魚見亭 江ノ島魚見亭

海鮮料理「江ノ島魚見亭
江ノ島名物しらす丼や江ノ島丼をメインに和食と洋食の2種類の料理が食べられるので、
子供連れのファミリーでも安心して入れるお店です。
江ノ島ではそういう、海鮮メインだけどお子さんもOKといった大衆食堂系料理屋さんは多いです。
このお店の何がすごいかと言うと、奥にある絶景のテラスで食事ができる事です。

江ノ島魚見亭

下から見上げるとこう。
ここの角が一番絶景で、高所の展望席で大海原を見渡しながら食事できるというのはなかなか味なものです。
まあ高所恐怖症の人は下を覗き込んではいけませんが(^^;)
残念ながらこの日は強風によりテラスは閉鎖されていました。 無念。
こちらのレポートはまた後日。

岩屋への階段

で、魚見亭から先は岩屋の洞窟や稚児ヶ淵へ続く急な階段があります。
降りようかどうしようか迷いましたが、この強風で渡し舟が欠航しているので中止。
だって帰りにここ登ってくる気にならないんだもん(^^;)
運動不足の羊には過酷な階段でして…。
足の弱い方やお年寄りがいる場合は、江ノ島入り口の渡し舟が運行されているのを確認してからの方が無難です。
ここから戻るだけでも結構な階段があるわけで。

さて、引き返します。

 

〜亀ヶ岡広場からのサンセット〜

亀ヶ岡広場からのサンセット 亀ヶ岡広場からのサンセット 亀ヶ岡広場からのサンセット

亀ヶ岡広場からのサンセット 亀ヶ岡広場からのサンセット 亀ヶ岡広場からのサンセット

亀ヶ岡広場からのサンセット 亀ヶ岡広場からのサンセット

ラストは亀ヶ岡広場からのサンセット。
亀ヶ岡広場から展望台を背景に撮っています。

亀ヶ岡広場展望台からのサンセット 亀ヶ岡広場展望台からのサンセット 亀ヶ岡広場展望台からのサンセット

亀ヶ岡広場展望台からのサンセット 亀ヶ岡広場展望台からのサンセット 亀ヶ岡広場展望台からのサンセット

こちらは展望台から。

以上で今回のレポートは終了です。
この日もこの後コッキング苑のシーキャンドルライトアップを見に入ってますが
前のページに併合しました。
大量の写真にお付き合いいただきましてありがとうございました。
夏のレポートと、掃海艇一般公開のレポートがまだ残ってますので、そちらもまた後日に。
今後も引き続き湘南の見所をレポートしていきたいと思います。

ではまた。

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