YOKOSUKA 軍港めぐり
A CRUISE OF YOKOSUKA NAVAL PORT
ショッパーズプラザ前から横須賀軍港を望む。
艦番181は護衛艦ひゅうが (JMSDF Hyūga, DDH-181)
軍港めぐり乗船券売り場はショッパーズプラザ横須賀横にあります。
以前は三笠公園横にありましたが、好評につきここへ引越ししてきました。
京急汐入駅から徒歩約5分、JR横須賀駅から徒歩約15分くらいです。
京急横須賀中央駅からだと約20分〜25分くらいでしょうか。
前はプレハブ小屋でのチケット販売でしたが、現在はお洒落なターミナルとなっています。
航路案内の看板。
反時計回りで一周約45分です。
空母がいるかいないかは軍事機密の為に事前に知る事はできません。
当日いれば店舗前の看板にお知らせが出たりします。
たくさんの乗船客がいるのだからもっと増便しても、とは思いますが、
米軍との協定で運行可能となっていますから
残念ながらあまり朝早くや夕方以降の運行はできないのだそうです。
船がいると潜水艦などの作業ができなかったりで止めてくれ、と言われるとか。
クリスマスや花火大会など特別増便の場合は何ヶ月も前から許可申請するのだそうです。
汐入桟橋とショッパーズプラザ横須賀。
赤いモールの内側に海に沿って並びます。
乗船客が多い場合は2列、または3列で詰めて並んで下さい。
今回乗船する観光船シーフレンドX。
乗るのは14時の便ですが、13時の便は満員のようです。
乗船開始は出港5分前の55分からを予定。
背後の艦はイージス艦きりしま。
米軍バースに停泊している海自潜水艦隊。
潜水艦は機密の為にセイル(艦橋)の艦番を塗りつぶしてしまいますので
艦名など詳しい事は判りません。
元旦の為、セイルにしめ縄が。
カウントダウンで2013表示をしたのは一番左にいる艦ですが、すでに電飾は外されています。
後ろにいるのは米海軍アーレイバーク級駆逐艦ジョン・S・マケイン (USS John S. McCain,
DDG-56)と
マッキャンベル (USS McCampbell,
DDG-85)
ジョン・S・マケインは満艦飾はしてありますが、どちらも昨晩は電灯艦飾はしていませんでした。
米海軍の宿泊船APL40 (USS Nueces,
APL-40)
古い船のエンジンや航行設備を撤去して宿泊設備を改造増築した船で
外来者や、艦がドック入りしたりした際の乗員の臨時宿泊施設。
船として在籍してるのか退役扱いなのかがはっきりしませんが
このAPL40は1945年11月建造の船ですので在籍なら米海軍でも相当に古い艦船ということになります。
自走できないので船と言っていいのか分かりませんけども。
収容人員は1000名ほどですが、ほとんどベッドではなくハンモックなのだとか。
エンジンが無いので牽引する以外にはもう動けません。
海自には宿泊施設ではありませんが外来者用の迎賓船として特務艇はしだて (JMSDF Hashidate,
ASY-91)があり、
いつもは横須賀港の奥の方の片隅にひっそりと停泊しています。
特務艇とはいいますが400tの立派な船で、災害時には医療支援として派遣される事もある為、
船内に医療設備を常備している臨時病院船でもあります。
ちなみに米海軍最古の艦は1797年建造の帆船コンスティチューション(USS
Constitution)があります。
アメリカという国を代表する船として、数度の改修工事を受けて
未だに米海軍現役であり、自力航行できます。
では日本最古は?となるとこれがちょっとハッキリしません。
明治丸は1875年ですが、戦艦(記念艦)三笠(1902年)と同じく陸上保存となっていて浮いていません。
日本丸は1930年建造で浮いていますし自力航行もできます。
氷川丸も1930年建造で浮いてはいるものの自力航行はできません。
しかし日本の現存する貨客船としては最古になるようです。
海自だと今何が一番最古参艦艇なんだろう?
ざっと調べたところ、現役では護衛艦「しらね」(Shirane,
DDH-143)が1980年就役で一番古そうです。
小型艦艇や特殊艦艇なんかまで含めて調べてみましたが、たぶん「しらね」が現役最古参ではないでしょうか。
22DDHの就役と交代で退役予定です。
退役したがまだ解体されず浮いている、となるとちょっと判りませんが。
クレーンの奥の方にちょこっと見える巨大な艦橋。
言わずと知れた米原子力空母ジョージ・ワシントンの艦橋です。
入港していればこのようにヴェルニー公園からも見えますので
今いるのかどうかを知る事ができます。
こちらはカーティス・ウィルバー (USS Curtis Wilbur,
DDG-54)。
作業船を横付けして整備中であるようです。
お待ちかね、原子力空母ジョージ・ワシントン (USS George Washington,
CVN-73)。
激務とみえてペンキは焼けて色褪せてるし艦体にはサビが浮いてるしでちょっと疲れてるっぽい。
なお、入港の際には艦載機は全て厚木基地へ移動しちゃうので、格納庫には連絡用ヘリくらいしかいません。
ヘリもいるかどうかは不明ですが。
桟橋には用廃となったF/A-18が置いてあり、入港した際には甲板に乗せて
取り回し訓練や消火訓練などに使用します。
キティーホークがいた頃はボロボロの、エンジンすらついてないドンガラのF-14が置いてありましたが
キティーホークが退役する際に積んで帰ってしまったようです。
ボロボロでも私には宝物のように見えたんですが…。
ゲートガードにでもして置いてってほしかったですねぇ。
これにより、国内ではもう厚木基地に展示してある1機のみとなってしまいました。
まあそれでも国内でF-14を見れるんだから贅沢は言えませんが。
正面から。
やはり空母は島のように大きいですね。
海自もいつか空母を建造する時がくるんでしょうか。
まあ予算が劇的に増えない事には夢でしかありません。
現在の海自がこんなもの買ったら運用維持費で空母破産してしまいます。
カネモチの国だけが持てる装備です。
イギリスやフランスでさえアップアップしてる、そういう贅沢品です。
年間どのくらいかかってるのか…3000億円〜5000億円くらいでしょうかね。
なお、日本は米海軍が唯一海外で空母の母港としている国です。
横須賀だけなんですよ。
なお、空母が出港しているとお供の駆逐艦もほとんど出払う為、
米軍バースはもぬけの殻でとても寂しくなります。
では次にいきましょう。
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