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2011/8/21 公開
2011/8/28 加筆、修正
2012/5/29 ヨットハーバー編追加
2013/3/7 湘南の宝石編追加

湘南江ノ島

湘南江ノ島

〜神奈川県藤沢市・鎌倉市・湘南海岸〜
2010年11月〜2011年7月

2013/3/7更新
今回の「湘南の宝石編」の大量追加でこの「湘南江ノ島」も19ページ、
写真点数1100枚以上となりました。
関連する逗子編も入れるともうちょい増えます。
正直ここまで巨大化するとは思ってませんでしたが、
まだまだ撮り足りないので今後も追加していく予定です。
次回はクリスマス恒例のイベント、海上自衛隊の掃海艇一般公開と電灯艦飾を予定しています。
電灯艦飾についてはYOKOSUKA軍港めぐり編で先に公開してますのでそちらを。
それでは湘南江ノ島、ごゆっくりとお楽しみ下さい。

1 2 3 4 5 6 7 8〜ヨットハーバー編 14〜湘南の宝石編 new!

【お知らせ】

江ノ島岩屋洞窟の修復工事が終わり7/12より通常営業に戻りました。
・観光船べんてん丸の通常運行が5/24から再開されました。
 通常の運行は土日祝祭日、GW中などで、平日は運行していません。
 悪天候や波浪が高いと休航となります。
・江の島なぎさ駐車場の二層化工事が終わり、100台増の327台になりました。
 江ノ島に入って左側へ200mほどの所にある駐車場です。
・ヨットハーバーで建物老朽化に伴う建替え工事中であった新ヨットハウスが完成しました。
 センタープロムナードは再び通れるようになりましたが、ヨットの仮置き場にもなっているのでちょっと狭くなっています。
 なお、夕方遅くまでいると閉門されてしまう場合がありますが、ヨットハウス内の警備詰所に言って出て下さい。
 以前は見回りしてからの閉門で、全員退出の確認も無しに閉鎖したりはしなかったのですが…。
・ヨットハーバーは21:30鉄門により強制閉鎖となります。
 この為、奥の県営駐車場(湘南港臨港道路付属駐車場)はこれ以降、朝5時頃まで物理的に出られなくなります。
 また江ノ島入口は県警により22時から封鎖されますので車での入場は不可能になります。
 ご利用時間をよく確認して下さい。


 今回の展示は神奈川県藤沢市〜鎌倉市の江ノ島と湘南海岸一帯の写真です。
去年、サンセットを撮れる良い場所を求めてやってきたわけですが、これがなかなかいい景勝地で気に入ってしまいました。 さすがは神奈川が誇る観光地です。 もうなんというか気に入ったというか中毒になったというか(笑)
 主な撮影場所は稲村ヶ崎の鎌倉海浜公園〜腰越〜江ノ島〜湘南海岸公園〜鵠沼海岸辺りとなっています。 これら地域に加えて交通の要、江ノ島電鉄(通称江ノ電)も。 撮影時期は2010年11月〜2011年7月で、この期間中に数回訪れた時の写真です。

 ・江ノ島とは? … こちら
 ・湘南とは?  … こちら
 ・湘南海岸とは? … こちら
 ・江ノ電とは? … こちら

 江ノ島は神奈川県中央南部の相模湾に面する島です。 神奈川県が制定する複数の景勝地に指定されており、これをもって観光島として整備され、近年多くの観光客が訪れています。 東側は東京オリンピックで大規模ヨットハーバーが整備され、1000艘ほどが収容可能な大規模ハーバーとなっており、湘南マリンスポーツのメッカとなっています。 島中央は複数の神社が建てられて奉られており、頂上部には植物園「サムエル・コッキング苑」と巨大な展望灯台「シーキャンドル」が設置されています。 こちらは江ノ島電鉄が管理しています。 以前は鎌倉市でしたが戦後まもなくの1947年に藤沢市に編入されています。

 観光客向けの温泉や旅館、多数のお食事処、土産物屋が建ち並んでおり、食事は主にしらすなどの地魚海産物がメインです。 捨て猫が繁殖した結果、猫が島内にたくさんいることでも有名です。 一般的な観光地とちょっと違うのは、島の雰囲気が昭和風を残しながら湘南らしい南国風を取り入れているところでしょうか。 ズバリこれという観光名物があるわけではありませんが、とにかく景色がよくて来るとなんだかとても心地よくてのんびりしてしまう、そういうところが受けているようで、平日でもたくさんの観光客でにぎわっています。 老若男女関係なくいますね。 季節に合わせて時折イベントを行っていますが、冬のイルミネーションイベント関係は「関東三大イルミネーション」にも認定されました。 夏から秋頃に花火大会もあります。

 湘南は主に神奈川県中央南西部の相模湾一帯を指しますが、近年どんどん地域が拡大されて定義的にはあいまいになっています。 イメージでいうところの湘南は湘南海岸周辺であり、湘南海岸は相模湾に面する多数の海岸からなる海岸線一帯を総称していいますが、鎌倉市稲村ヶ崎辺りから小田原ぐらいまでの国道134号線など周辺でしょうか。 基本的に海岸から離れて内陸部に入ってしまうと湘南というイメージとはなんの関係もない普通の都市部になります。 鎌倉の南東側の逗子、葉山辺りも湘南なのかどうかはちょっと判りませんが、湘南イメージの高級リゾートがあるので入ってもいいかもしれません。

 鎌倉は鎌倉幕府やお寺、大仏で非常に有名な観光名所で、鎌倉大仏を中心に多数の寺院が存在している古都です。 JR横須賀線と江ノ島電鉄線が鎌倉駅に接続しており、駅前からは多数のバスも出ていますし人力車にも乗れます。 場所柄、観光世代は年配の方が多いですが、外国からの観光客も多数います。 
 私は2012年春に鶴岡八幡宮や大仏を訪れてみましたが、由緒あるというに相応しい感じでしたね。 まだ経験が足りないのか湘南ほどの目が覚めるような感覚は得られませんでしたが、もうちょい歳をとれば良さが解ってくるのかな。 紅葉の良さとかもまだ解らない程度なもんで。
 ちなみに大仏が露天なのは大仏殿が数回の被災で倒壊したり津波に流されたりしたからだそうです。 津波は明応7年(1498年)9月20日(明応地震)で発生したようですが、あんなとこまで飲み込むような巨大津波が発生していたというのは初めて知りました。 マグニチュード8.3前後、津波の高さは15m、記録によると最大22mにも達したとか。 津波の規模を考えると東日本大震災並ですから実際の震度はM9クラスだったのかも。 死者数万のようですから、当時の人口などを考えると相当な被害だったようです。 大仏のある高徳院は相模湾の海岸から1km程の位置にあり、標高12mくらいです。 ただし、現在は地震などの影響で当時よりも地面が隆起しているようですから、当時はもう少し海岸に近く標高も低かったかも。 なお、大仏は信じられないことに免震構造で地震でずれるようになっており、倒れる事はないとか。 関東大震災でも前後にずれていたそうです。 …すごい…。

 江ノ電は小田急系列の江ノ島電鉄線の愛称で、鎌倉駅〜藤沢駅間を結ぶ単線のローカル電車です。 運営距離は約10km、2両もしくは4両編成で運転されています。 ローカルとはいいますが鎌倉、江ノ島にアクセスする観光電車でもあるだけに、単線であるにもかかわらず平均12分に1本のフル回転で運行されています。
 地元密着型運営で、近くの和菓子屋に退役した電車のフロント部を丸ごと譲ったりとか、心筋症を患っていた少年の電車運転士になりたいという夢を叶える為に、法律を徹底的に調べた上で車庫区で実際に運転させたりと逸話もある会社です。 この少年は夢を叶えた4日後に他界しました。 ロケーションの良さから映画や漫画など多数の作品に登場しており、そちらでもかなり有名な路線です。 路線の一部が海岸を走る為、観光客の評判は非常に高いです。 電車はレトロ調の市電風電車で、2両1組となっています。
 江ノ電は電車以外にも江ノ電グッズ店、江ノ島のエスカー、サムエル・コッキング苑やシーキャンドルなど幅広く手がけている会社です。

 湘南周辺 GoogleMap
   江ノ島と湘南海岸近辺

【アクセス】
 行くには東海道線で藤沢駅、江ノ電に乗換えて江ノ島ルートが一番いいでしょうか。 大船から湘南モノレールに乗換えるルート、横須賀線で鎌倉、江ノ電乗換えで江ノ島ルートもあります。 江ノ電は藤沢〜鎌倉間を走っています。 他には小田急小田原線で相模大野乗換え、小田急江ノ島線で片瀬江ノ島ルートも。

 車は止めておくのが吉かと。 134号線は非常に渋滞しやすく(特に鎌倉市内)、駐車場も少なく満杯で確保が困難だからです。 特に夏場の晴れた日の土日祝日などは朝も早くに島内の駐車場は満車となってしまいますから車で行くのは自殺行為でしょう。 湘南といえば海岸線を車で、というイメージはあるんですが、観光で行くには厳しいようです。 駐車場待ちで何時間も潰すくらいなら素直に電車を使うべきです。 一応江ノ島から西側方面は車線も駐車場も増えるのでそちらでなんとか、という手もなくはないですが、車はまず使用しない方がいいでしょう。 遠方でどうしても車で行かなければならない場合、待つだけ無駄ですから藤沢市内や茅ヶ崎方面で駐車してから電車で戻って下さい。 鎌倉側は134号線が渋滞したところで迂回路もほぼありません。 道が狭いので変なところに入り込むと大変になります。
 なお、島内奥の県営駐車場は午後10時すぎに鉄門で容赦なく閉鎖されてしまいます。 知らずに遅くまでいると翌朝まで物理的に脱出不可能となりますからご注意下さい。 島の入り口も神奈川県警が封鎖するので22時以降は車では入れなくなります。

 江ノ電も観光客が多く満員になることもしばしばですが、単線の割には12分間隔で走っているのでかなり便利です。 また、580円で1日フリーパス乗車券があるのであちこちの駅で乗り降りしたい場合はこれが良いでしょう。 複数の割引特典も付いていますのでご確認下さい。
 なお、江ノ電では日中は先頭車の一番前に乗ると景色を楽しむ事ができますが、夜間は車内からの明かりのフロントガラスへの反射防止の為にカーテンを閉めて運行しています。 予めご了承下さい。

 【リンク】
 ・江ノ電 ・江ノ島展望台 ・江ノ島の夕景(日没時間情報)
 ・江ノ島観光案内
 ・Yahoo路線案内

 前置きが長くなりました。 それでは湘南の風景をお楽しみ下さい。
 写真サイズは一部を除き1024×768または1280×960、1280×1024です。

藤沢〜稲村ヶ崎
〜鎌倉海浜公園〜
(戦争遺構 伏龍隊地下基地)

藤沢駅前

さあやってまいりました。 こちらは藤沢駅前南口です。
藤沢駅はJR東海道線、小田急江ノ島線、江ノ島電鉄が乗り入れており、なかなか大きな駅です。
江ノ電のみ、駅南口から歩道橋を渡って乗換える必要があります。

江ノ島電鉄藤沢駅

江ノ島電鉄藤沢駅改札とホーム。
単線ですので線路は1本だけです。
左側が乗車ホーム、右側が降車ホームとなっています。

江ノ島電鉄藤沢駅 江ノ島電鉄藤沢駅 藤沢駅車止め

切符自販機で1日フリーパス乗車券(\580)を買ってホームへ。
実は私は去年まで江ノ電というものを知りませんでした。
映画やTVのロケなどでよく出ており、観光列車でもあるので知名度の高い電車であるようです。
車両の塗装はバラバラで、どれも個性的な塗装がされており、この辺も観光用なんだろうなと思います。
右のは藤沢駅終端の車止め。 ビー玉の入った小さな植木鉢と江ノ電の模型が置いてあります。
去年冬に来た時はクリスマスプレゼントが置いてあったりしました。
江ノ電ではこういう大小様々な飾りつけなどがされており、なかなか面白い路線です。
私は鉄道マニアではありませんが、江ノ電はこういうユニークさからか気に入ってしまいました。

江ノ電 運転席 江ノ電藤沢駅

先頭車に乗って出発!
江ノ電は単線です。 しかし運転間隔はずいぶん短く、日中は6分ごとに上下線が交互に発着します。
藤沢市内はともかく、鎌倉市内は土地が無いところを無理やり通したため、
驚くべき事に線路敷地内に民家の玄関や勝手口があったりする凄い路線です。


玄関出たら目の前を電車が走っているわけです(;・Д・)
よくまあ事故が起こらないものだと感心しますが、電車が接近するとランプが点滅したりして
警告を行うことで対処しているようです。

− − − − − −

江ノ電鎌倉駅 江ノ電鎌倉駅 江ノ電鎌倉駅

江ノ電鎌倉駅も紹介しておきます。
江ノ電は藤沢駅〜鎌倉駅間を走る電車で、こちらはJR横須賀線鎌倉駅から乗換え。
朝早かった為にまだお店は開いていませんが、江ノ電グッズ屋や和菓子屋、お土産屋などがあります。
鎌倉は多くの寺社を有する古都として有名で古くから有名観光地として栄えおり、
現在も毎日多くの観光客が訪れています。

一般的には鎌倉は江ノ島よりもはるかに有名なんですが、
実は私は今のところまだ1回しか散策してないんですよね。
2012年の春に1日だけ、桜を求めて鶴岡八幡宮や大仏など有名どころを。
個人的に桜は東京千代田区の千鳥ヶ淵緑道・靖国神社の、それも夜桜ライトアップが今のところ一押しですね。
次点で茨城県阿見町にある陸上自衛隊武器学校。
まあこちらはちょっと特殊ですが。
そういうわけで桜でも有名な鎌倉はどうかと探しにきたわけです。
鶴岡八幡宮の桜並木などはなかなかのものでしたが、
どっちかというと中にある神苑ぼたん庭園の方に関心を持ちました。
庭園に知識があるわけではないんですが、ああいうのも趣があっていいかもと。

私が主に関心を持つ寺社というと靖国神社とか東郷神社とか
英霊が奉られているようなそういうところだけだったもので、
正直言うと鎌倉にはほとんど関心はありませんでした。
江ノ島には児玉神社がありますね。
湘南にやってきたのも海と太陽をテーマにしたかったからで。
平和などは祈るものではなく各々が努力して維持すべきものであると思っているので
祖父を含む英霊に祈る事はあっても神仏に平和を祈ることはないです。
祖母は仏教でいつも仏壇の前で念仏を唱えてましたが、祖父は孫に
祈る暇があったら考えェ(考えなさい)。祈ってばかりで努力もしちょらんで何で神様が願いを聞いてくれるか!
と言いました。 子供心に目から鱗な気もちでした。
孫は今でもその言葉を大切にしています。
まあ個人の思想などはどうでもいいのですが。

− − − − − −

戻ります

堀越〜鎌倉高校前間 鎌倉高校前駅付近

七里ヶ浜付近 七里ヶ浜付近

江ノ島駅はいったんスルーして稲村ヶ崎へと向かいます。
藤沢市内を抜けると突然海が!
鎌倉高校前駅〜七里ヶ浜付近の様子ですが、夏の晴れた日である為に駐車場はもう満杯です。

江ノ電 稲村ヶ崎駅 江ノ電 稲村ヶ崎駅 江ノ電 稲村ヶ崎駅

江ノ電 稲村ヶ崎駅 江ノ電 稲村ヶ崎駅 江ノ電 稲村ヶ崎駅

稲村ヶ崎駅に到着。
う〜ん、なんかこのローカル線っぷりが撮ってて楽しい。
12分間隔で運転されてる電車がはたしてローカルと言っていいものかは疑問に思いますけども。
沿線にはカメラ構えた人たちが多くいますが、なるほど、気持ちが分かる気がします。
今まで電車を撮った事は無かったんですが、この電車は撮ってて楽しいです。

私は子供の頃は福岡の北九州に住んでいたのですが、その時にはまだ道路のど真ん中を
西鉄のチンチン電車がガタゴトと走っていました。
低速でのんびり走る江ノ電はその頃の記憶を思い出させるのかもしれません。
塗装としては茶色のがレトロでいいかも。 塗装というかたぶんラッピングだと思いますが。

稲村ヶ崎 稲村ヶ崎 サーファー仕様自転車

駅から数分歩くと海岸線が!
海風が気持ちいいです。
ここから左へ曲がって鎌倉海浜公園(稲村ヶ崎地区)へ。
なお、この鎌倉海浜公園というのは市内に4つほどあるらしいです。
何故そんな紛らわしい命名してるのかは分かりませんが不思議です。
右は停めてあったサーフボード運搬用ラック付自転車。
この近辺の自転車やバイクの多くがこのようにサーファー仕様となっています。
湘南といえばマリンスポーツ。 ヨットやサーファーのメッカとしても有名です。

鎌倉海浜公園 鎌倉海浜公園 鎌倉海浜公園

鎌倉海浜公園稲村ヶ崎地区に到着。
面倒なので稲村ヶ崎公園でいいような気もしますが。
ここから江ノ島が見えます。 静岡方面が晴れていれば富士山も見えるのですが、
今日は残念ながら終日厚い雲に阻まれて見えませんでした。

江ノ島と富士山 江ノ島と富士山 江ノ島と富士山

こちらは前日の夕方に撮った富士山。
富士山は見えたけど残念ながら日没は撮れず。
さすがに遠景となると画質が甘くなります。
私のコンパクトデジカメじゃこれが限界です。
こうなるとやはりいい一眼レフが欲しくなりますが予算が…。 とほほ。
まあ一眼レフ買ったら買ったであのレンズが欲しい、これとあれとそれも欲しい、でも予算がとほほ
と言うのは目に見えているわけですが(^^;)
いいんです。 機動力重視の私には使いやすいこれで。

特攻隊「伏龍」の地下壕 特攻隊「伏龍」の地下壕

さて、ここでちょっと注目。
鎌倉海浜公園の南側の絶壁の中央に穴が見えるでしょうか。
撮っている時は何だろうと思っていたのですが…。

特攻隊「伏龍」の地下壕 特攻隊「伏龍」の地下壕 特攻隊「伏龍」の地下壕

江ノ島側からズームで見てみます。
さすがに距離があるのではっきりしませんが絶壁の中腹に何やら穴が。

実はこれ、太平洋戦争末期に作られた特攻隊「伏龍」の出撃壕なのです。
まさかこんな所にこのような戦争遺構が残されているとは知りませんでした。
穴があるのは見えてたのでとりあえず撮っておいたわけですが、ちょっと驚きです。
あちら側へは引き潮の時に長靴でも履いていれば行けるようですが、
立入禁止区域となっていますので見る事はできません。
中腹の四角い洞窟は25mm機関砲の砲台であったようですが、
終戦時に資料等は焼かれたりで失われ、詳しい事はあまり判っていません。
左下の波打ち際に2つ洞窟があり、一番左の穴が伏龍隊の待機、出撃壕だそうです。

※注意

立入禁止区域ですので上記リンクは注意の上でご覧下さい。
地質はかなり脆く、地震などで崩落の危険があります。 また、満潮時は水没するようです。
水没しなくてもこの近辺は非常に波が荒く、ひざ下でも倒され波に飲まれる危険があります。
この絶壁も地震などで崩落した痕であり、江ノ島の洞窟も過去に崩落して立入禁止になっています。
現在立入禁止の看板は波風に破壊され無いようですが、
危険ですので立ち入り、接近はおやめ下さいますようお願いいたします。
2本の洞窟になっていますが、中に何かがあるわけではありません。
また、島内出口と思われる部分は封鎖されており、水没してしまうと脱出口はありません。
素掘りの洞窟でコンクリートなどによる崩落防止対策もされていませんし、一部崩落しているようです。
マムシなどの毒蛇がいるかもしれませんしガスや酸欠の可能性もあります。
何か変だな、と思った時には手遅れかもしれません。

ここでは戦争遺構が忘れ去られるのを防ぐ為に
内部調査の貴重な資料として各サイト様を紹介しているものであり、
立入、接近を推奨しているわけではありません。
また、上記紹介先の多くはグループで調査に当たっています。
複数名いれば危険分散でき、万が一の際は救助や救助要請も可能です。
少なくとも1名は外で注意して待機しておくべきでしょう。
単独の場合、万一転落負傷などしても誰も知らないし助けは来ません。
洞窟内では携帯もつながらないでしょう。
このような場所などで不審遺体が発見されることもあるとか。

しつこいよ!と思われるかもしれませんが、人里近くにあって簡単に入れそうなんですよね。
簡単に入れそうなのでちょっとくらいと感じるんですけど、
でも一般には誰も知らない、誰一人来ない場所なわけで。
中で誰か死のうがどうしようが何十年も誰も知らないままかもしれない場所ってことです。
宜しくご理解の程、お願いいたします。

特別攻撃隊 伏龍

戦争末期の1945年、米軍の相模湾上陸作戦に備えて急遽第53軍麾下の第140師団が編成され、
この地での防御陣地の構築にあたりました。
工作機械などあるはずもなく、この地下壕は手掘りで進められ、機関砲台のみコンクリートが使われたようです。
米軍は厚木基地制圧を考慮し、江ノ島西側の鵠沼海岸近辺からの上陸を考えていたようです。
横須賀には特別攻撃隊「伏龍隊」が編成され、予科練などから引き抜かれた若い隊員が訓練を行い、
その一部がここで出撃を待つ手はずになっていました。

潜水具は欠陥品で訓練中の死亡事故も多発し、装備は60kgもあって身動きはしずらく、
潜ってしまうと視界も悪くて移動は海中に張られたロープしか頼みの綱はなく、
司令部や仲間との連絡も取れずにただ敵上陸舟艇が頭上を通るのを待つのみという
とんでもなく無謀なものでした。
攻撃は2m程の棒の先端に爆薬を取り付け、それで頭上を通過する舟艇の底を刺突して
敵舟艇の底に穴を開けて沈没せしめようというもので、
身動きがほとんどできない上に棒はわずか2mしかないので横を通過されたらなすすべもなく、
成功しても爆圧の水中伝播で自分ばかりか付近の仲間まで巻き添えで死亡します。
当然のことながら上陸前の機雷原掃海の為に艦砲射撃でも撃ち込まれれば
それだけで潜水待機中の部隊丸ごと一掃されてしまいかねません。
棒は当初5m程の長さであったようですが、水中の抵抗や海流もあって動かしづらく、
やむを得ず2mに短縮されてしまったようです。

防衛部隊を展開したところで火力は乏しく、とてもではないが米軍の上陸を防ぐ事は難しく、
逆に言えばどんな無茶であろうがやらねばならないほど追い詰められていたとも言えます。
絶望的な火力の差から上陸されてしまったらとても太刀打ちできない為、
できうる限り水際阻止をしたかったわけですが…。
その最終防衛ラインが伏龍であったわけですが、それにしてもひどい代物です。
幸いにして上陸作戦が行われる前に戦争は終結し、部隊は実戦投入されずに終わりました。
この遺構も使われる事無く終わり、もはや記憶している者もほとんどいなくなって
誰知ることも無く風雨海水にさらされて朽ちかけています。
せめて私たちだけでもそういったものがあった事を知り、後世に伝え残したいものです。

なお、写真はありませんが江ノ島にも防衛陣地があり、
15cm砲8門を備えた砲台があったようです。
鵠沼海岸へ上陸する米軍を江ノ島から側面攻撃するつもりで島の西側に構築、
今もコンクリートで固められた砲座跡がいくつか確認できるようです。
しかしこちらは観光区域にはなく、おそらく船でしか接近できないのではないでしょうか。
位置的に考えて裏参道の近くに洞窟への入り口があるのではないかと思いますが、
私有地であるし地元民に聞き取り調査でもしない限り発見される事はなさそうです。
.

話が脱線しました…。
まあ一応軍事系サイトなもんで(^^;)

− − − − − −

稲村ヶ崎海岸 湘南のヨット

湘南 マリンスポーツ 湘南 マリンスポーツ 湘南 マリンスポーツ

さすがマリンスポーツの地。
ヨットやサーファーが大勢繰り出しています。
遠方に見えている橋は江ノ島へ架かる 江ノ島大橋。
江ノ島東側には一大ヨットハーバーがあり、天気のいい休日にはこのように大量のヨットが遊弋します。

鎌倉海浜公園 鎌倉海浜公園 鎌倉海浜公園

鎌倉海浜公園 鎌倉海浜公園 鎌倉海浜公園

鎌倉海浜公園上部と中腹から江ノ島方面を見る。
海岸が黒いのは砂鉄を含んでいる為で、大昔はここで製鉄が行われたのではないかと言われています。

鎌倉海浜公園展望台 鎌倉海浜公園展望台 鎌倉海浜公園展望台

公園最上部の展望台。
ここからの眺めもかなりいいです。

ローベルト・コッホ博士の来日記念碑 ローベルト・コッホ博士の来日記念碑

ここにはドイツの細菌学者ローベルト・コッホ博士の来日記念碑があります。

 

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藤沢〜稲村ヶ崎
〜鎌倉海浜公園〜
(戦争遺構 伏龍隊地下基地)

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