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2013/3/7 追加

湘南江ノ島

湘南江ノ島
〜神奈川県藤沢市・鎌倉市 湘南海岸〜

2012年11月〜2013年1月

★湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ編

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弁天丸と稚児ヶ渕

旧車レース 稲村ヶ崎 旧車レース 稲村ヶ崎 旧車レース 稲村ヶ崎

旧車レース 稲村ヶ崎 旧車レース 稲村ヶ崎 旧車レース 稲村ヶ崎

江ノ島に行く前に富士山が見えるかどうかを確認するために稲村ヶ崎へ。
残念ながら昨日とは変わって、晴れてはいるものの薄く靄がかかった空で富士山は見えず。
駅に戻る途中の国道134号線で珍しいものを発見。
クラシックカーによる旧車レースをやっていたようです。
レースといってもスピードを出すようなものではないようで、速度は法定速度です。
ゼッケンをつけて海岸通りを何台も通過していったのでパチリと。
中には手を振ってくれた方も(^^)/
私は車の事は良く分からないのですが、こういう旧車もいいものですね。
なかなかお目にかかれないようなクラシックカーです。
オープンカーで海風を受けながら走る湘南、気持ち良さそう。

江ノ電に戻り江ノ島へ。

弁天丸

弁天丸 弁天丸 弁天丸

さて、本日は江ノ島入口から稚児ヶ渕に向けて出ている渡し船、弁天丸に乗ります。
チケット売り場は江ノ島大橋・弁天橋の手前にあります。
公衆トイレのすぐ横で、桟橋は階段を下りた境川の河口にあります。
運賃は片道400円で、土日祝日などの波の穏やかな日にのみ運行しています。
私も江ノ島にはかなり来ていますが、なかなか乗る機会がなく実は乗るのは今回が初めてです。
まあ休みの都合で土日に来る事はほとんど無かったからですけれど。
運行は2隻がペアで交差式に行っており、どちらかにそれなりに乗客が乗れば連絡を取って出航となるシステムです。

動画 (wmv動画/6分15秒/23.2MB)

同乗者は15名ほど。
速度は20〜30km/hくらいですかね? ノットで言えば10〜15ノットくらいでしょうか。
潮風を受けながら、なかなか快適で楽しいです。
動画を撮影してる時はちょっと曇ってたのが残念。

弁天丸 弁天丸

弁天丸 磯のカニ

6分ほどで稚児ヶ渕の船着き場に到着。
岩場に小さめのカニを発見。

旧陸軍の15CM砲砲台跡 旧陸軍の15CM砲砲台跡

旧陸軍の15CM砲砲台跡 旧陸軍の15CM砲砲台跡 洞穴

今回渡し船に乗った目的のひとつは江ノ島の西側に設置された
旧陸軍の15cm砲の砲台跡の確認。
船着き場からそのまま海側ギリギリまで出た所から見えました。
間違いなくコンクリートで固められた砲台跡です。
江ノ島に15cm砲は8門ほど設置されたという事ですが、今回確認できたのはこの1ヶ所だけです。
船上からも目を凝らして探してみましたが、他のは木々に覆われていて発見には至りませんでした。
砲そのものは戦後に米軍が接収していったとの事で、ネットで調べると洞窟内にはゴミ以外には何もないようです。
以前は浮浪者が生活していた事もあったようで、そういった生活跡が残ってるだけみたいですね。
奥行きもほんの10mかそこらのようですが、ここに接近するのは大変なので接近はしません。
右下の洞穴は軍用壕だったのかどうかは判りませんが、やはりゴミが散乱しているのが見えます。
毎度の事ながら釣り人の方々はどうやって渡ってるんだろう。
島の南側にある道路から降りてるのかな?

稚児ヶ渕 稚児ヶ渕 稚児ヶ渕

稚児ヶ渕 稚児ヶ渕

稚児ヶ渕 稚児ヶ渕

稚児ヶ渕。
岩場の先端には多数の釣り人たちが糸を垂れています。
結構色んな魚が釣れるそうです。
この辺は磯ですが、不思議な事に磯の香りがほとんどしません。
磯の香りというのはプランクトンなど微生物等の死骸が分解され海底などに堆積した臭いなのだそうです。
江ノ島の南側は非常に波が荒く、この荒波が海底に堆積した砂ごとかき回し押し流すので
江ノ島では磯の香りがほとんどしないようです。
海流の動きのあんまりない湾内や漁港などは磯の臭いがしますね。

 江ノ島岩屋への橋 乗合船の案内看板 お食事処「魚見亭」のテラス

島内からの岩場入口の階段まで来ました。
乗合船の案内看板が置いてあります。
崖の上に見えているのはお食事処「魚見亭」。
天気が良ければここのベランダで絶景を眺めつつ食事できます。

稚児ヶ渕 稚児ヶ渕

稚児ヶ渕 稚児ヶ渕 稚児ヶ渕

稚児ヶ渕 稚児ヶ渕

この稚児ヶ渕は江ノ島の南側にあり、崩落した絶壁の崖と平たく浸食された岩場から成ります。
私は地質に詳しくないので断言できませんが、調べてみると島の部分と岩場のテーブル部分は
どうも層が違うらしいとのことですので、砂岩質でもろい島部分が大地震などにより崩落したが
岩場部分は層が違い固かった為に波に浸食されずこのような不思議な地形になったのではないかと。
崖を見ると地層がはっきりと見てとる事ができますし、江ノ島自体、
陸続きだったものが約2万年前に海侵食によって島になったそうです。
とはいえ、相模湾の地形を見てもここにだけぽつんと島が飛び出ているのも不自然ですし、
ここに地形的応力が集中して盛り上がったのもあるかもしれません。
実際に大地震の度に隆起したりして地形が変化しているとの事ですし。
主には関東大震災で大きく崩れたようで、島は2mも隆起したとの事です。
この稚児ヶ淵も関東大震災による崩壊と隆起で現れたとか。
大自然の力とは凄いというか恐ろしいというか。

見えている陸橋は岩屋の洞窟へと続くもので、昔の歩道が崩落した後に作られたものです。
奥の遠くに見えているのは湘南港の堤防とテトラポッド。
堤防は途中で逆「く」の字に折れ曲がっているので先端にある灯台は見えません。
堤防の方からもこの岩場に降りてくる事が出来ますが、
途中は海に浸食されているので渡る事はできません。
崖の一部は落石防止ネットが張られ、崖の真下は崩落の危険があるため立入禁止となっています。
波浪で一部柵の破損している所もあり、断崖絶壁の物珍しさから入ってしまう人もたまにいますが、
いつ大地震が起こるか判らないこの昨今にわざわざ危険地域に入り込むのは
止めておくのが賢明かと思います。
岩屋の洞窟も昔崩落してしばらく立入禁止でしたが、
現在は崩落対策を行って整備され、ほぼトンネルのような感じになっています。
ただ、頭上の衝突防止&防水用のカバーを止めているボルトがむき出しで、
岩肌に頭をぶつけるよりもこの飛び出したボルトの方が危険ではないかと思うのですが(^^;)
なお、もしここで大地震を感知した場合は階段を上ってサムエル・コッキング苑まで逃げれば安心です。
標高は60mありますので巨大津波でもそこまでこないでしょう。

 帰りの乗船券 コンクリート製桟橋

さて、引きあげます。
渡し船の最終は状況にもよりますがだいたい16時頃との事です。
遅くても日没までとなっているようですので、サンセットを見ていたら船には乗れません。

 江ノ島西側 江ノ島西側 江ノ島西側

洞穴の中に小屋らしきものが見えます。
小さな海岸にも小屋が。

江ノ島西側 江ノ島西側 江ノ島西側

うーん、影と木々でやはり他の砲台跡は確認できません。
洞穴はいくつかありますね。
スパの建物の下にある長方形の穴はたぶん温泉だと思います。

弁天丸 船着場へ 船着場

船着場 船着場

さあ船着き場に戻ってきました。
特に揺れませんのでよほど酔いやすい人でもない限りは船酔いの心配はないでしょう。
波が高いと運行しませんし。

江ノ島入口 境川河口からのサンセット

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弁天丸と稚児ヶ渕

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