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2013/1/20 公開
2018/1/4 追記

YOKOSUKA 軍港めぐり
A CRUISE OF YOKOSUKA NAVAL PORT

〜掃海艇 電灯艦飾編〜

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横須賀消磁所 消磁施設

横須賀港沖合いにある横須賀消磁所
日本で唯一の艦船用消磁施設で、海自と米軍で共同利用しています。
金属の塊である艦船はどうしても帯磁してしまう為、ここで帯びた磁性を消去します。
磁気機雷などの感応防止の他、レーダーなど計器の誤作動や誤差妨害防止の為です。
巨大な鉄の塊と言えば橋なんかもそうですが、電線を通したりフェライトなどの磁性吸収塗料もしくは
材料を塗るか貼るかなどして対処しているようです。
対策しないと船舶のレーダーにすごい妨害が出たりします。

住友重機械マリンエンジニアリング 横須賀造船所

住友重機械マリンエンジニアリング 横須賀造船所
300tゴライアスクレーンが2基並ぶ大型船建造ドック
このクレーンに書かれている文字1つ入れるのに200万円とか…。

海洋観測艦にちなん

長浦港に入ってきました。
船越地区に停泊中の海洋観測艦にちなん(JMSDF Nichinan, AGS-5105)

「うらが」「やまゆき」 「うらが」「やまゆき」 「うらが」「やまゆき」

掃海母艦うらが (JMSDF Uraga, MST-463)と
護衛艦やまゆき (JMSDF Yamayuki, DD-129)

シースパロー発射機 62口径76MM単装速射砲とアスロック8連装発射機

左:護衛艦やまゆき艦尾にあるGMLS-3 シースパロー短SAM 8連装発射機。
右:艦首にあるオート・メラーラ62口径76mm単装速射砲と74式C アスロック8連装発射機。
「うらが」の方が「やまゆき」より舷側がはるかに高いですね。
まあ艦自体の大きさが違いますが。

護衛艦「やまゆき」と潜水艦救難母艦「ちはや」

「やまゆき」は2012年度観艦式の時に横浜新港埠頭に来航しており、
呉から来航した潜水艦救難母艦「ちはや」と並んで電灯艦飾をやってるのを見て以来です。
横浜新港はみなとみらい21地区にある出島で、有名な赤レンガ倉庫や横浜コスモワールド、
横浜ワールドポーターズなどがある、最も華やかな横浜の顔とも言える場所ですね。
JR京浜東北根岸線桜木町駅から西に600mくらいのところにあります。
この写真はワールドポーターズの横にある
サークルウォークという楕円形の歩道橋の上から強引に撮っただけで
あまり良い写真にはなりませんでした。
人が通るだけで揺れるので、シャッター開けてる間に人が通ればアウトです。
こりゃ無理かなと思いましたがなんとか粘って何枚か。
まあ新港埠頭は真正面まで入れるので電灯艦飾は見やすいですが、
近すぎるとカメラのフレームに全部入らなくなるのが悩みですね。

潜水艦救難艦ちよだ 潜水艦救難艦ちよだ

潜水艦救難母艦ちよだ (JMSDF Chiyoda, AS-405)

掃海艇「のとじま」「つのしま」

港内奥に並んでいる「すがしま」型掃海艇のとじま (JMSDF Notojima, MSC-682)と
同じく掃海艇つのしま (JMSDF Tunosima, MSC-683)
世界でも珍しい木造で建造された掃海艇。
磁気機雷に感応しないよう木造で建造されていたのですが、職人の高齢化などで
木造は次級の「ひらしま」型掃海艇3隻を最後に打ち切られ、
新型の「えのしま」型からFRP製船体建造となっています。
「すがしま」型が12隻で艇番号692まで行った為か、「ひらしま」は番号601からに戻っており、
また、「ひらしま」型が3隻で打ち切られた為か、「えのしま」型はそのまま604からとなっています。

横須賀に配備されている第41掃海隊では江ノ島でのクリスマスイベントに持ち回りで毎年1隻を出しており、
2011年のクリスマスには「のとじま」が、2012年には新型の「えのしま」が来航して
市民への一般公開及び電灯艦飾を行いました。
これからも持ち回りで派遣されるのか、それとも島名を受領した「えのしま」が来るのかは判りませんが、
横須賀地方隊第41掃海隊にえのしま型2番艇MSC-605「ちちじま」が配備された事により、
「のとじま」は舞鶴配備に移籍となってしまいました。
現在横須賀にいるのはMSC-604「えのしま」・MSC-605「ちちじま」・MSC-683「つのしま」の3隻です。
ただし江ノ島に来港するのは第41掃海隊に配備されている「えのしま」または「ちちじま」のうちどちらかで、
第1掃海隊に配備されている「つのしま」は江ノ島には来ていません。
この他に掃海艇より大きい掃海艦が3隻いますがこちらは来ません。
通常で考えると、2013年のクリスマスは新型艇の「ちちじま」が就役のお披露目を兼ねて来るのかなと予測しますが。
ちなみに、掃海艇の名前は「島」名となっています。
各レポートはまた後日にという事で、電灯艦飾だけ数枚ずつ。

※当時配備されていた「やえやま」型掃海艦は2016〜2017年に3隻全て役目を終えて退役しました。
現在は後継艦として「あわじ」型掃海艦が建造され横須賀に配備中となっています。
「あわじ」「ひらど」が就役しており、3番艦が建造中です。
なおこのイベントでは江ノ島の名を冠した掃海艇「えのしま」がメインのホストシップになっています。
2016年は「えのしま」のドック入りの代替で「ちちじま」が来港しています。

 

〜掃海艇のとじま 電灯艦飾〜

掃海艇のとじま 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江の島シーキャンドルライトアップ2011〜 掃海艇のとじま 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江の島シーキャンドルライトアップ2011〜

掃海艇のとじま 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江の島シーキャンドルライトアップ2011〜 掃海艇のとじま 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江の島シーキャンドルライトアップ2011〜

江ノ島湘南港岸壁で電灯艦飾中の掃海艇のとじま (2011/12/24)
<湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ2011>

「用ォ〜意! テー!」で点灯される電灯艦飾。
自衛艦艇では非常に珍しいカラフルなクリスマス電飾が目玉です。
電灯艦飾は基本的に黄色灯一色で他の装飾などは無しですからね。
緑と赤の電飾はカラーセロファンを巻いて行っていますし、
サンタや雪だるまなど派手なクリスマス電飾を行うのは日本中探してもここだけかもしれません。
米艦艇は派手にやるんですけども。
右下の写真の左上に光っているのはクリスマス電飾された江ノ島展望灯台シーキャンドル、
艇の奥に見える多数の三角はヨットハーバーに停泊する多数のヨットによるクリスマス電飾です。
「えのしま」型掃海艇の横須賀配備に伴い、「のとじま」は2012年3月に舞鶴地方隊第44掃海隊に移籍となっています。

掃海艇えのしま

「のとじま」「つのしま」のすぐ後ろに停泊している「えのしま」型掃海艇えのしま (JMSDF Enosima, MSC-604)
2012年就役したばかりのFRP製船体でできた最新型掃海艇。

〜掃海艇えのしま 電灯艦飾〜

掃海艇えのしま 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ2012-2013〜 掃海艇えのしま 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ2012-2013〜 掃海艇えのしま&巡視艇うみかぜ 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ2012-2013〜

掃海艇えのしま 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ2012-2013〜 掃海艇えのしま 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ2012-2013〜

掃海艇えのしま 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ2012-2013〜 掃海艇えのしま 電灯艦飾 〜湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ2012-2013〜

江ノ島湘南港岸壁で電灯艦飾中の掃海艇えのしま&巡視艇うみかぜ (2012/12/22〜23)
<湘南の宝石 江ノ島シーキャンドルライトアップ2012-2013>
右下の写真は同じくクリスマス電飾中の海上保安庁の巡視艇CL35「うみかぜ」と一緒に
江ノ島ヨットハーバー・センタープロムナードのさざえ島から。
「うみかぜ」は第三管区海上保安本部、湘南海上保安署所属の巡視艇。

ちょっと被写体ブレがひどいですがご勘弁を(汗)
上3枚は12/22の入港後のものですが、当日は天気は回復したものの波浪がひどく、
台風が接近中かのような大時化で海は荒れ、大波が打ち寄せる中での電灯艦飾でした。
大波は堤防が防いだものの小型の掃海艇は木の葉のように揺れに揺れ、
22日21時の電灯艦飾終了後、2125頃に港外退避で出港してしまいました。
横須賀へ帰ったのか洋上待機したのかは不明ですが翌朝23日0800頃再度入港、
まだ波浪は残るものの無事一般公開と電灯艦飾を終えました。
再入港により、22日は向かって左向き、23日は右向きで停泊しているのにご注意。
「えのしま」は今回初の一般公開でしたが、来場者は「えのしま」の名前を聞いて大喜び、
行列を作って並んで乗艦していました。

※2018/1/4追加

掃海艇えのしま 電灯艦飾

〜湘南の宝石〜 江ノ島シーキャンドルライトアップ2017
掃海艇えのしま(MSC-604) 電灯艦飾
クリスマススペシャルver.

↑こちらは2017年の掃海艇えのしまの電灯艦飾レポです。



で、上の写真では波は穏やかそうに見えますが、どんなだったかというと…。
ざっぱーん
ドバーン!ズシャー!と堤防に衝突して大飛沫を上げ、堤防に降り注ぐ大波。
消波テトラポッドがあってこれです。
背中がこんなでは正直たまりませんな…。
湘南港堤防は高さ7〜8mくらいはあるかな? それくらいの大きな堤防ですがご覧の通り。
当然こんな波浪では被写体ブレしまくるわけで、電灯艦飾を撮影するのも一苦労です。
感度を上げればブレは軽減できますが、それはもう砂嵐のようなノイズ写真になります。
かと言って最低感度ではブレまくってどうにもなりません。
また、飛沫がすぐレンズに付着するのでその度にレンズをしっかり拭かなければなりませんし。
うまくいったかと思ってもレンズに飛沫が…(泣)
しかしなんとかISO100〜200で、長期戦覚悟で奇跡待ち。
2日間、1700の開始から2100の終了まで何時間もずっと粘って数百枚を撮影してやっと数枚をなんとか。
電灯艦飾を撮影する時は雲は無い方がいいようですね。
半端な明るさの為にノイズが…。
カメラ持った人々はたくさんいて23日は女性も多かったんですが、
みんなあきらめたのか早々と撤収されてしまいました。
両日とも最後までひとり残ってるのはほぼ私だけという…。

乗員の皆さん、お疲れ様でした〜。

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