湘南江ノ島
〜神奈川県藤沢市・鎌倉市 湘南海岸〜
江ノ島 南側
恋人の丘、稚児ヶ淵、江の島岩屋(洞窟)
さて、今度はコッキング苑を出て島の南側へ向かいます。
コッキング苑が島の最上部にあたりますので、南側へは降りていく事になります。
こちらにはお店、恋人の丘、稚児ヶ淵、江の島岩屋(洞窟)などがあります。
階段を降りていくと展望台南側に見えていた観光客向けのお食事処、お土産物屋などが軒を連ねています。
しらす、お刺身などの海産物系がメインですが、ちょっと高級感があったような。
こういったお店への入荷は大変だろうなと思ったら途中の裏道から搬入されていました。
途中にT字路があり、そこを曲がると島の西側を通る狭い車道があるわけです。
帰りはそこを通ればコッキング苑まで階段を登って戻らなくても途中から離脱できます。
ただしそちらは本当に裏道な感じで眺めも良くないし何も無いし夜は暗いしなのはご了承下さい。
その道路を延々降りていくと最初の江島神社の赤い鳥居の横に出ます。
私は1回使っただけで、楽ではあるけれど面白くもなんともないのでコッキング苑まで戻って階段を下りてますが。
こちらは江島神社奥津宮。
この辺はちょっと土地があるからか北側と違って広めの神社になっています。
恋人の丘
途中のわき道を左に登っていくと恋人の丘があります。
ここに南京錠タイプのカギに恋人同士の名前を書いて柵にガッチリ留めると
別れる事なく永遠の恋人でいられるという伝説があります。
中央にあるのは「龍恋の鐘」で、その昔五頭の龍が島の天女に恋をし、改心した上で結ばれたという
伝説があり、この鐘を恋人同士で鳴らせば別れる事はないというものです。
なお、鍵を持ってない場合は、入り口より少し先の土産物屋で売っているようです。
ですがどうせなら大きなガッチリした南京錠を買って持っていくべきでしょう。
どんどん階段を降りて行くとやがて岩場に出ます。
途中、「最後のお店」がありますので水分補給などしておきましょう。
一応、土日などは海が荒れてなければこの先から江ノ島入り口までの渡し舟が出ており、
それに乗れればこの急な階段をまた上まで必死に登らなくても帰れます。
この先にある稚児ヶ淵もサンセット撮影の絶好のポイントなんですが、渡し舟は出ていても日没までなので
日没を撮りまくっているとおそらく最終便に乗れません…。
私は一度も乗った事が無いです。
ここで日没を待つのでなければ、一旦渡し舟で入り口まで戻って改めて島に戻り、
展望台までエスカーで、という手もあります。
足の弱い方やお年寄りなどはそれがいいかも。
その際は1日パスポートを買っておきましょう。
稚児ヶ淵
ここは波で削られ、かなり平坦となった広い岩場になっています。
良い釣りのポイントであるようで、長靴装備で竿を伸ばしている釣り人がたくさんいます。
平坦とはいっても全面的に見るとそうなっているだけで、足元はかなりゴツゴツした岩場です。
海水が流れ込んで水しぶきを上げ、浅い水溜りになっている部分も多くあります。
左右へはコンクリートの参道が作られており、そこを歩けば容易に見学できるようになっていますが、
中央から海側の岩の上はコケも多く、濡れている岩は滑りやすいのでご注意。
一応靴でも見てまわることは可能ですが、くれぐれも滑って転倒しないように。
今更ですが女性は江ノ島へ来る時はヒールなんか履いてきてはダメです。
西側へやってきました。 この先端に渡し舟の発着場があります。
ここから先へは行けませんが、島の崖の部分を見るといくつか洞窟みたいなものが見てとれます。
浮浪者の住居になっていたりするようですが、大戦末期の防御陣地が築かれていたようです。
15cm砲砲台跡はここよりもっと先の方であるようで、ここからは確認する事ができません。
南側へ戻ってきました。
トンビの他、何種類か小鳥などもいるようです。
大岩の間にのぞいているのは洞窟への通路です。
江の島岩屋(洞窟)
洞窟は2つあり、かなり整備されたものになっています。
個人的には鍾乳洞のようないかにも洞窟なものを想像していたんですが、
入ってみるとなんだか防空壕みたいでした。 実際に防空壕として使用された可能性もありますが。
島内に防御陣地、砲台などがあった以上、最初からある洞窟を利用しない手はないでしょうからね。
だだ、洞窟といってもどちらもあまり大きいものではありません。
奥行きはわずか50mくらいのものです。
池のようになっている所には与謝野晶子の詩がありました。
なにやらお化け屋敷みたいなのがあるなと思ったら、中へ進む為のロウソクの貸し出しでした。
奥は天井が低くなっており、少し身をかがめないと進めなくなっています。
一応漏水避けのビニールや頭部保護のゴムシートのようなものが天井に張ってありますが、
取り付けるためのボルトやナットがむき出しなのでご注意下さい。
誤ってぶつけたら頭皮を削り取られそう…。 岩よりこっちの方が危険な気がするんですけど(^^;)
奥には地蔵がずらりと並んでいます。
一番奥には恋人の丘の所で紹介した五頭龍由来の宝珠像が安置されていました。
第2の岩屋へ向かいます。
こちらも同じような感じですが、より防空壕チック(笑)
というかどうみても造りが防空壕ですよねこれ。
右側への通路が見えますが、右側にも連絡路のような小さ目の通路が奥まで1本併設されています。
奥には五頭竜像が安置され、人が近づくとアンギャー!な龍の声が。
崖側をよく見ると、通路や階段が確認できます。
以前はここが洞窟への通路だったようですが、風雨に晒されて風化し、崩落してしまったようです。
その為に洞窟はしばらく立ち入り禁止となっていました。
現在作られている通路は近年整備されたものです。
崖の部分は崩落の危険がある為、やや離して海側の岩棚の上に歩道橋として作り直されました。
江ノ島南側
戦車研究室付属別館 写真資料館