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2011/8/21
公開
湘南江ノ島
〜神奈川県藤沢市・鎌倉市 湘南海岸〜
(くげぬま) .
鵠沼海岸〜江ノ島
ずらりと並ぶ海の家。
冬に来た時は何も無かったのにいつのまに。
ともかくもう海岸はヒートアップして最高潮な感じです。
とりあえず呼び込みにフラフラと誘われ焼きそばなどズルズルしつつ…(笑)
ちなみに海の家というのは誰でもできるわけではなく、
当然ショバ代というか海岸でそれをやるための権利が必要です。
海岸というのは国のものですので、それを使用させてもらう為の「占用許可申請書」が必要ですが、
湘南などの海水浴場では「営業権」なども必要となります。
これがないと新規に海の家を出す事はまずできません。
だいたい夏のシーズン中の2ヶ月間海の家を運営できますよ、という限定とかです。
湘南についてはこちらが詳しいのでご覧あれ。
これは地方の自治体などが設定しているもので、たいていの場合は新規はほとんどないので
すでに権利を持ってる人との交渉になります。
これが場所にもよりますが安くても100万円台からで、
地元に関連した企業でなければならなかったりと色々と縛りがあります。
片瀬海岸ではダンスミュージックなどが近隣の迷惑になってるとの事で音楽が自粛になったようで
そういった細かい規定や遵守内容などがあります。
で、運良く権利を入手もしくはレンタルできた場合、いよいよ海の家の建築に入ります。
これがまた200万円くらいからかかります。
毎回建築し、そして期間終了時にはすべて解体して元通りにせねばならないので大変です。
全部セットだと片瀬海岸の場合1000万円くらいだそうです。
飲食店ですので保健所の許可も必要です。
完成したらバイトを雇わなければなりません。
材料費や光熱費なども。
人件費が一番高いですが、果たしてこんなに投資してシーズンの2ヶ月で儲けが出るのかというと
ちょっとギャンブルな感じみたいです(^^;)
焼きそばなど平均メニュー600円や飲み物などお客1名1000円使ったとして
1日100人の客が入ったら10万円で1ヶ月310万円、2ヶ月で620万円。
200人なら1280万円。
アレ?
1日100人程度の客じゃ2ヶ月やっても600万かそこらにしかならんのですな。
場所や店、規模にもよりますが、1日500人入れば1日の売り上げ50万円で2ヶ月で3100万円。
これくらい入れば大儲け?でしょうけど、まあそんなに入るのは大型店だけでしょう。
もちろん材料費、光熱費、人件費、権利や建築代がここから差っ引かれます。
単純にバイト1人1日8時間1万円として3名雇ったとすると3万円、2ヶ月フルで3万円×62日=186万円になります。
人件費もこうしてみると高いですね。
総額で500〜1000万円くらいは費用がかかるでしょうから、
1日200人くらいはお客さんに来てもらわないとつらい?
これは毎日晴天でお客さんがたくさん来たら、の話なので
台風が連続で直撃したり天気があまりよくなかったり冷夏だったりしたら目も当てられない事態になります(汗)
う〜ん、儲かるとこは大きな利益出るけど…というとこが真相のようです。
まあ海の家といってもシャワーやコインロッカーもある大規模なものから
小さな出店まであるので一概には言えませんが、それなりの商才がないと厳しそうですな。
値段設定として焼きそば650円は海の家ではリーズナブルみたいです。
去年食べたカレー出店の野菜カレーは850円くらいだったかな?
野菜を揚げてあってホクホクで当たりの美味しさでした。
個人的には焼きそばなどを出す定番系よりはこういうお店をチェックしてみるのがお勧めですね。
鵠沼海岸ライブ映像
というかこの炎天下でまたオーバーヒートしてしまった為にテントの陰で30分ほど休憩。
歩きながら焼くつもりではいましたが焼くどころか鉄板状態。
腕はすでに真っ赤になってしまったので長袖に着替えます。
真夏に長袖?と思うかもしれませんが、焼けるというか焦げるんですよ、本当に。
海に行くと肌がべたべたになってくるのは灼熱の太陽が汗を片っ端から蒸発させるから。
普通の服だと長袖が汗で腕に貼り付いて不快極まりないので白いポロシャツなどの風通しのいいものがベター。
帽子と日焼け止めと水分補給のペットボトル、タオル、あとウエットティッシュ、ボディペーパーなどもあるとすっきりします。
無いと地獄を見ます(^^;) 首の後ろもかなり焼けるので帽子はつばの広い麦藁帽子なんかが一番いいのですが。
※カメラを悪用する輩が少なからずいるようで、
神奈川県は夏場の海岸とその周辺におけるカメラの使用を制限しているとの事です。
ご注意を。
海岸から片瀬漁港の堤防へ。
堤防はクワガタの角のように漁港を囲んでおり、その先端部の左右には
紅白の灯台が設置してあります。
ここからは江ノ島がよく見えます。
レンタルでしょうか、水上バイクが走り回ってました。
ここにはその昔、学習院水泳訓練所があって日露戦争の乃木大将が水泳を教えていたのだそうです。
それを記念して漁港駐車場に乃木将軍の銅像が建っていたそうですが、
いつの間にか横倒しにされ行方不明となってしまったそうです。
海岸前の駐車場は全て満車。
外には駐車待ちの車が長蛇の列をなしていましたが、この時間に帰る者などそうそういるはずもなく、
いったい何時間待ちになるか判らない状態でした。
一応一大観光地ですから、湘南海岸公園などにも大型駐車場を備えてはいるのですが、
いくら用意したところでシーズン中の数万両の来場車に対応などできるはずもなく。
荷物もあるでしょうけど、やはり電車で来るべきではないかと思います。
橋を渡って江ノ島入り口へ。
江ノ島へは2本の橋が架かっており、人用の小さい橋が江ノ島弁天橋、車道用が江ノ島大橋です。
昔は陸続きだったようですが、海流が砂を流してしまい、橋を架けるようになったということです。
過去に台風などにより何度か崩落したそうで、現在のコンクリート製になるまで苦労したようです。
当然の事ながら江ノ島方面へ向かう道路は大渋滞。
車はダメだってば。
藤沢市内か茅ヶ崎方面で駐車して電車で戻ってきた方がはるかに早いです。
そっちの方も早々と満車になってるかも知れませんが…。
せっかく夏の湘南にやってきたというのに全然進まない大渋滞の車の中で半日過ごす事はないでしょう。
江ノ島ライブカメラ (江ノ島入り口から)
さて、ここでいったん中断して、今度は江ノ島駅〜江ノ島への通りをレポートします。
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江ノ島駅〜江ノ島
こちらは冬に来た時の江ノ島駅です。
先ほども紹介した駅前の名物着せ替えスズメ。 暖かそうにしています。
右のお店は江ノ電グッズ屋さん。
観光電車だけあって、色々とグッズ化されています。
江ノ島駅を出て左へ向かうと「すばな通り」という商店街になります。
雑貨屋や飲食店の他、昔懐かしい射的屋などまであったりします。
なお、左ではなく右へ踏切を渡って467号線へ出るとバス停があり、こちらから江ノ島までバスで向かう事もできます。
湘南モノレール湘南江の島駅はこの道路を挟んだ北側にあります。
この駅はエレベーターは無く、エスカレーターもなぜか限定的で階段を登らないと乗れないので
足の不自由な方はご注意下さい。
ここの角にコンビニがあるので御用の方はご利用を。
コンビニは商店街の海岸側出口と小田急片瀬江ノ島駅前にもあります。
江ノ島島内にコンビニはないので、電池や雑貨などはそちらでお求め下さい。
湘南はコンビニが意外と少ないので覚えておくと重宝します。
他には稲村ヶ崎の海岸へ出る道の途中と七里ヶ浜の海岸出口などにも。
トイレは島内いたる所に設置してあるので心配は要りません。
商店街を抜けると右手に地下道がありますのでそこを通って江ノ島入り口へ。
ここの地下道入り口右手に交番があります。
途中のホールで左へ行くと片瀬海岸東浜へ出ます。
まっすぐ行けば江ノ島弁天橋です。
橋は車道橋と歩道橋の2つに分かれています。
片瀬海岸西浜へ行くには地下道を出たら右後ろの境川にかかる橋を渡って行けばいいです。
東浜へ渡るのに直接車道を渡ってる人が多いですが、
事故も起こっているようですから地下道を利用して下さい。
こちらは年末に訪れた時の片瀬海岸東浜。
冬の寒い中ですので海岸にはほとんど人がいませんが、それでも沖合いにはヨットやサーファーがいたりします。
夏場はここに海の家が立ち並び海水浴客で埋め尽くされます。
弁天橋を渡って右側に建っているのは江ノ島温泉、左側はお食事処とお土産屋です。
この左手にバス乗り場があり、帰りはバスで駅まで帰りたい場合はそちらを利用するのもいいでしょう。
参道入り口の青銅の鳥居。
延享4年(1747年)に作られ、文政4年(1821)に再建されたとのことです。
内部は木製で、銅板を巻いて製作されているらしいです。
江ノ島参道。 坂になっています。
左右にはお店が並んで賑わっており、
お土産屋や旅館、食事処、郵便局まであります。
店内は撮影禁止となっているお店もありますのでご注意を。
道は狭いので他の方との接触にご注意下さい。
江島神社の朱色の大鳥居。
よく判りませんが神社は江ノ島ではなく江島神社と表記するみたい。
昔は江島寺もあったようですが社寺分離で取り壊しになったようです。
ここから階段を登っていくわけですが…。
そんなん疲れるから嫌じゃ〜という方には左手へ向かいエスカーのご利用を。
たいそうな名前がついてますが有料屋内エスカレーターです(笑)
3区分に分かれており、ちゃんと見てまわる事ができるようになっています。
ただし、登りのみで下りは階段を徒歩になります。
基本的には階段だらけの島なので足腰の弱い方、歩けない方には厳しいかと思います。
バリアフリーにはなっていませんので車椅子は不可です。
予めご了承下さい。
さてここでチケットを買うわけですが、初めて来て全部見てまわりたい人であれば
1日パスポート(\1000)を買ってしまうといいでしょう。
料金表
エスカー (3区分) | \350 |
サムエル・コッキング苑 | \200 |
展望台入場料 | \300 |
洞窟入場料 | \500 |
セット | \750 |
1日パスポート | \1000 |
※展望台の営業時間にご注意!
展望台は季節により閉園時間が異なり、平日だと17時ごろで終わってしまう時期もあります。
平日だと日没前に閉園となってしまう場合があり、
サンセット目当てだと見れずにがっかり(´・ω・`)という場合があります。
時間が変更になる場合もあるので事前にチェックを。
営業時間はこちら
日没予想時刻はこちら
私も日没前にタイムリミットとなり、がっかりして出た事があります。
なるべくなら20:00まで営業している土日祝祭日に行きましょう。
時期によってはイルミネーションやライトアップが行われる事も。
来島者の増加に伴い、最近は営業時間を延長しているようです。
江ノ島内の観光所要時間は?
観光コースをざっと見てまわるだけなら2時間〜3時間くらいでしょうか。
じっくり回るならやはり半日はかかるかと思います。
せっかく行ったわけですから、やはり悪天候でなければサンセットは見て欲しいです。
展望灯台と稚児ヶ淵から見れる他、橋や海岸からも見れます。
しかし全てを一度で見れないので何回も行く事に?(笑)
予算は?
基本的には往復の交通費+セット券(\750)or1日パス(\1000)+食費(飲み物代含む)+お土産代などでしょうか。
私の場合、千葉から行って1日往復で8,000円〜1万円くらいかな。
やはり交通費が結構かかりますが、夏であれば水分もかなり取る事になります。
7月に行った時は朝からで500mlペットボトル5本か6本は買ったような(炎天下に湘南歩いたので)。
食費に関しては魚介類を食べない私は安上がりですが、島内の食事処だとやはりお値段それなりに。
ただ、ここは土日とかで泊まりで行ったほうがいいですね。
予算に余裕があるなら予約入れて島内の旅館に。 ただし2名様〜くらいで1人では無理かも。
安く泊まりたいなら藤沢駅前に色々と。
本当はねー、海岸でキャンプなんかできたら楽しそうなんですが、
条例やらなんやらで残念ながらそういうのはできないらしいです。
ランタン灯してクッカーでシチュー作ってみたりコーヒー淹れたり
無意味にスプレーでOD色や濃緑色に塗ったカンヅメ開けてみたり(笑)
石を集めて作ったコンロで塩胡椒しただけの干し肉やハムのカタマリを焼いて
ワイルドにナイフ1本で切って食べてみたり
そして波の音を子守唄に聞きながらテントでグッスリ
これ読んでニヤリとした人は同志。
そういうのに憧れたんですけど…現実はそんなささやかな男の夢なぞ叶えてはくれません。
というか夜の海は光が無いので本当に真っ暗で飲み込まれそうな怖さがあるんですけどね(^^;)
でもそんな恐怖にまっ向から向き合うのも男の子なんだよ、と。
そこにある自然の脅威を恐怖と感じないのはただの危機感のない人だし。
まあ高潮とか、寝てる間に天候急変とかあるんで安全上まずいんでしょうね。
ロマンといえばロマンなんだけども。
江ノ島のトイレは?
観光地だけあって島内にはいくつもの公衆トイレがあるので女性もあまり困る事はないと思います。
トイレマップはこちらが詳しいです→江ノ島マニアック
新しくて使いやすいのはサムエル・コッキング苑の向かいにある亀ヶ岡広場の奥にあるもの
(イタリアンカフェ「イル・キャンティーカフェ」の入り口左側)と、
コッキング苑内入り口すぐのものかな。
展望台内には無いのでご注意。
帰りがけにも階段の途中に1つあります。
食事をするなら食事処内にも。
あと、江ノ島駅構内にもきれいなトイレがありますので行き帰りの際に。
ここは障害者用多目的トイレも用意されています。
江ノ電のトイレは柳小路・石上・極楽寺を除く全駅に設置されているそうです。
まあ小さな古い駅がほとんどですからトイレの規模も小さいとは思います。
鵠沼海岸〜江ノ島
戦車研究室付属別館 写真資料館