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平成21年度富士総合火力演習

2009年8月30日 東富士演習場

 部隊退場開始。
 左の流れ星は戦教第2中隊、北海道と牛と7の数字が北海道から参加の
第七師団第71戦車連隊第3中隊
 戦車そのものは
戦車教導隊の保持車輌で、砲塔のマーキングの部分は板をはめ込む事で色んなマーキングに変えられるように
 少し改造がしてあり、研修で訪れた部隊はこの戦車を借りてマーキング板をはめ込んで使用します。
 この貸与車輌そのものにはマーキングは施されていなかったように記憶してます。

 観客に手を振って退場する戦教第3中隊の74式。

 次々退場する第71戦車連隊第3中隊の90式。
 シート席前列に詰め掛けた観客に大きく旗を振ってお別れのご挨拶。
 白の3本線は第3中隊を表しています。

 こちらは滝ヶ原駐屯地の富士教導団普通科教導連隊第1中隊の89式装甲戦闘車。 部隊マーキングは「壱」。
 普通化教導連隊も中隊によって装備が違い、第1中隊が89式、第2中が軽装甲機動車、第3中が高機動車、
 第4中が96式装輪装甲車を装備し、この他に本部中隊、重迫撃砲中隊、対戦車中隊で構成されています。

戦教第2中隊名物
「お辞儀」
(wmv形式動画/1分43秒/4.7MB)

 総火演のラスト、戦教2中名物「お辞儀」
 90式戦車の姿勢制御を使った観客への「お辞儀」パフォーマンス。
 やはり最後はこれで〆ですね。
 最後は退場する戦教第5中隊の90式。 お疲れ様でした!
 なお、この5中の90式は珍しいマインローラー装着車。 上段の2中車も装着可能車ですが。
 マインローラーについてはやはり使い勝手は悪そう。 なにしろ前方にあんな重いローラーを装着するのですから
 機動性はかなり落ちてしまうようです。 超信地旋回とかできないし。
 最後の突入の際も突っ込んでいくのですが、慎重に操縦していたようでした。
 しかしそれでも装着して見せてくれるサービスが我々には嬉しいところですね。

これで今回の展示は終わりです。 近年は87式自走高射機関砲、AH-64Dアパッチ、10式戦車などが
相次いで総火演に姿を見せ、終了後に行われる装備品展示も大盛況です。

総火演はこのように最高のイベントなんですが、超高倍率の抽選をどうやって突破するかが問題です。
私は仲間内のみんなで出し合って当選確率を高めていますが、当たるかどうかは神のみぞ知る、でして、
なかなか当たらず冷や冷やものです。
いつも色々とお世話になっている方々にはこの場を借りて改めて御礼を申し上げます。

APFSDS-TP 00式訓練弾

 @左上:APFSDS-TP 00式訓練弾
 A右上:野営地における90式
 B左下:豪雨の中の射撃

おまけ

@ 90式の120mm滑腔砲用訓練弾 (無火薬展示用)
 先端が特殊溶解金属でできており、一定距離を飛翔すると空気摩擦の熱で溶解して弾体が3つに分離、
 急速に速度を失う事で狭い国内演習場からの飛びだし事故を防ぐAPFSDSの訓練弾。
 総火演で射撃の際に「弾種徹甲!」と言っていたらこれを射撃しているわけです。
 「対榴」は対戦車榴弾、つまりHEAT-MPを意味しています。
 お値段1発33万3500円
A 戦教の野営地内の森の中にいた90式
 もやの中に霞みたたずむ90式もなかなか風情があっていいかな?
B 豪雨の中で発砲する90式
 爆風で雨が吹き飛んでいます。
 雨天はかなりつらいものがありますが、水しぶきを上げて激しく機動する車輌が見れたりと、
 これはこれで見所があったりするものです。


 カメラの防水について余談。
 こんな土砂降りになると撮影どころではなくなってしまいます。 雨は精密機械であるデジカメの天敵です。
 この時は参加者の中から半数のカメラが故障するという大被害を受けました。
 一応防護対策として雨天用のビニール製雨よけが売ってたりするんですが、私はどうもこのソフトタイプが合わず、
 台所用品の大き目のタッパなどを加工して組み合わせて自作でハードタイプの防雨カメラケースを作りました。
 これは大成功でこの豪雨の中でも十分にカメラを防護してくれたのですが、メーカーさんには
 ビニールタイプのものではなく、もっとしっかりしたハードタイプのカメラ用雨よけを作って欲しいものですね。
 カメラ屋に行っても売っているのはみなビニール系ばかりで。 それも何か異様に高い。
 工作の得意な人は100円ショップなどで容器などを買ってきて、加工して作ってみて下さい。

 四角い大きいタッパを横にしてカメラケースとし、レンズ部分の防護は円筒系のタッパを底を抜いて接着します。
 この手の樹脂容器は瞬着などではくっつかないので私は太い透明ビニールテープでぐるぐる巻きにして固定、
 その上からさらにラップをぐるぐる巻いて完全防護。
 最後にタッパのふたを手前側の雨よけにくっつけて三脚用の穴をドリルで開けて完成。
 こんな500円程度で作ったもので豪雨の中でも問答無用、安心して撮影できれば文句なしです。
 AFはこれでいいんですが、一眼はレンズ防護用の円筒を大きめのものにして縦に切って
 下から手を入れてレンズ操作できるようにするなど工夫を。
 ソフトビニール製は露付きや雫などで使い勝手が良くないですが、このように大き目のタッパなどを組み合わせれば 
 豪雨でも安心して撮影ができたりします。

 しかし見栄えが悪い、と思うなら塗装してしまえばいいんです。
 緑色や茶色の毛糸を買ってきてかぶせてバードウオッチング用のギリースーツタイプだと言い張るもよし、
 適当に見栄えのいいケースの中にセットするもよし、考えれば何とでもなると思いますよ。
 模型などを作れる人ならプラ板なんかで加工するもよし。
 まあ、問題は大きくてかさばるので持ち運びが面倒な事くらいですかね?

 


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