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平成21年度富士総合火力演習

2009年8月30日 東富士演習場

 攻撃に向かうAH-1対戦車ヘリ2機。
 1機がTOW対戦車ミサイルを、もう1機が20mm機関砲の射撃を行います。
 奥に見えるのは87式自走高射機関砲。 21年度より総火演に参加。
 演習場の都合上、対空射撃はできないので水平射撃にて標的を射撃。
 VWOOOOOOOー!という独特の発射音が響きます。

 単縦陣にて広場へ進入、横向きで走行間射撃を行う戦教第2中隊の90式戦車の射撃シークエンス。
 総火演の目玉の90式の射撃ですが、残念ながら良い発砲炎は撮れませんでした。 とほほ。
 この瞬間を狙って何百ものカメラが一斉にうなりを上げますが、発砲炎がきれいに光っている時間は0.1秒以下と言われます。
 高速連写カメラと腕と運があってやっと撮れる絵なのです。 私のカメラではこれが限界でして…。
 綺麗な発砲炎写真は
たこさんの総火演写真をご覧下さい。
 90式戦車は日本のハイテクの粋を集めた高度なFCS(火器管制装置)と砲身安定装置、自動装填装置を搭載し、
 それに射撃手の技術を加えて世界最高レベルの恐ろしいほどの命中率を誇っています。
 急停止で車体がつんのめった瞬間に発砲しても全弾命中させるほどですから、おそらく目標さえ見えていれば
 走っていようが曲がっていようが急発進していようがあらゆる状況下で命中させられるのだろうと思われます。
 これも見るたびに「物理的にありえない」と思ってしまう…砲身がどんな状態でもブレてないんだもん…。
 なお、射撃直後に砲身が下を向いてますが、これは自動装填装置で次弾を装填中であるからです。

90式射撃動画

(wmv形式/37秒/3.9MB)

※8/23予行にて撮影

 敵方向へ方向転換し、突撃しながら第2射目を発砲する90式。
 撮影する時は発砲炎の広がる部分を想定して撮らないと、せっかく撮れても見切れてたりしてがっかりです。
 ダウンロードしてから次々と連続で見ると砲身の動きとかがよく判ります。

 砲身を敵へ指向したまま射撃位置へ進入する74式戦車。
 74式にも砲身安定装置が装備されているようで、直進中であればかなりの命中率を叩き出すそうです。
 90式の安定装置には及ばないようで国内の射撃場においては安全上の理由から行進射は行われなかったようですが、
 米ワシントン州のヤキマ演習場で行われるカルフェックスに初参加した際、行進射でかなりの命中弾を出して
 関係者が驚いたそうです。
 74式はすでに退役が進んでおり、生産が始まった新型10式戦車と交代する事になります。
 予算不足で10式の配備がどの程度進むのかはあまり希望の持てないところではありますが。

 74式戦車射撃シークエンス。
 射撃後、砲身から遅れて砲煙が出ているのは砲身についてる
エバキュエーターによる排煙機能によるものです。
 たいていの戦車砲に搭載されているもので、砲身後部のふくらみがそうです。

前段演習動画

(wmv形式/10分33秒/28.1MB)

※8/23の予行演習での撮影
マークが甘くて全然うまく撮れて
ないですが…(汗)

 左陣地から射撃する戦教第3中隊の74式戦車発砲シークエンス。
 砲煙や土煙の動きなどにご注目。

 

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