さて、いきなり残念なお話。
表で書くのはさすがに憚られたのでこちらで。
何があったかっていうと、江ノ島〜腰越間の路面区間で電車の前方を自転車が走行、
運転士さんが警笛を何度も鳴らすも、避けずにスピードを上げて突破を強行しました。
結果、腰越駅手前で右斜め方向への道路へ抜けようとして車輪を線路の轍に取られて線路上で転倒しました。
運転士さんが立ち上がり急ブレーキをかけるも、電車はそう簡単には止まりません。
あっ!と思いましたが私にはどうする事もできないのです。
ギギギーっと音を立てて減速するももう目の前です。
電車は自転車を越えて停止しましたが…。
幸い、線路の右側で転倒したのと、本人がすぐに自転車を引っ張ったようなので接触はせずに済みました。
大きな怪我はなかったようで、自転車もチェーンが外れただけのようでしたが、
あれが左側の線路で転倒していたら彼は死んでいたかもしれません。
電車はその場に数分停車して、本人の無事を確認してから腰越駅に到着しましたが、
接触、人身事故にならなかったとはいえ、大変な事故です。
自転車はロードバイクで本人もそれなりの立派な格好をしていましたが、
避けて停止しなければならないところを電車の前を強行突破し、
なおかつ線路に斜めに進入して線路に車輪を取られるなどの重大な判断ミスを2つも犯しました。
はっきり断言します。 彼は格好だけの、自転車に乗る資格の無い素人だったのです。
道具とは何か?
道具とはすなわち、それが何であるかを理解し、よく訓練して初めて道具たりうる物、です。
それができてない者がそれを手にしたらどうなるか?
それは道具ではなく「凶器」と言います。
自転車だろうが何だろうが、正しく使えないのなら使う資格など無いと私は断言します。
それでも乗るなら自分も含めて人を殺す覚悟を決めてから乗って下さい。
何故ならそれを実行した地点で自殺志願か殺人未遂だからです。
そんなつもりじゃなかったなど言い訳は通りません。
無免許で車を運転したら何が起こるかなど子供でも知っています。
自転車の無法運転は昔からありましたが、近年ロードバイクの登場や法改正などで
3車線の国道でさえ我が物顔に走る自転車が急増しています。
都内では多くある面倒な一通も通れるので速配便などでも自転車が増え、
どこだろうが関係なしに高速で走っています。
判断ができていないのだから、彼らはプロではありません。
それはみな自転車に乗る資格など無いど素人です。
危険な事をやってのけるのがプロではありません。
プロとは、その分野においてあらゆる失敗を知り尽くし、安全マージンをきっちり確保出来る者の事です。
大阪では飛び出した自転車を避けようとした車2台が歩道に突っ込む死傷事故があり、
車の運転手ではなく、飛び出した自転車を運転していた男を危険行為で逮捕する事件がありました。
最近ではブレーキの無い自転車を走らせてる者もいますが、彼らもまた同じです。
自転車事故だったので自転車について厳しく書きましたが、これは歩行者だって同じですよ?
道路もまた、道路が何かを理解してない歩行者がちょっとくらいで飛び出して車に轢き殺される場所なのですから。
まあこれは自転車も同じですけどね。
道路を横断したり赤信号で飛び出す前にちょっと考えてみて下さい。
自分の命の値段は、ちょっとくらいで轢き殺されてもいいような一山いくらの安い命なのかどうかを。
ちょっとくらいで飛び出したところにちょっとくらいで赤信号無視した車が突っ込めば
実に簡単に撥ねられて人生が終了します。
道路とはそういうところです。
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気を取り直して。
戦車研究室付属別館 写真資料館