2003/3/22

 PANZER FRONT bis 自作シナリオ

      振動せし祖国の大地

                作/羊

1943年7月5日。
ヤンコフ中尉はT34の上から広がる草原を眺めていた。
遠くにもうもうと土煙が立ち昇っている。
気のせいか地響きも感じられるような気がする。
だがそれは事実となって近づいて来ていた。
「虎戦車発見!」
嫌な報告が入ってきた。
 虎戦車。
それは奴らが開発したという重戦車だ。他に豹戦車もいる。
今まで奴らの主力だったW号を上回る性能という。
彼が乗っているT34ではたちうち出来ないらしい。
だが我が偉大なるロシアの大地を、我が祖国を奴らに好き勝手にさせるわけにはいかない。
やるしかない。 たとえ自分が死んだとしても。
同志達の戦車がうなりをあげ始める。狙うは敵の側面だ。
司令部から前進命令が出た。
さあ、いくぞ!

 <作者より>
このマップは凶悪です。
私も正気を疑う出来栄えです(笑)
敵の側面を狙いましょう。
虎より増援の敵第二波に注意!
慣れるまでが難しく、慣れてしまえばそれ程でもなくなります。 うまくやれば被弾0、撃破12とかできますので頑張って下さい。 敵歩兵部隊の阻止も忘れずに。
でも、「十月農場」よりは簡単なはずです(泣)

 



<メイキング>

最初に考えたのはティーガーやパンターがパンツァーカイル陣形を組んで勇壮に突入する情景。
ところが実際に作ってみると、味方が強すぎてゲームにならんのですな。 当たり前。 ていうか、「地点220」とどこが違うのかと。 陣形とかちょっとだけ。 むむう。
仕方がないので彼らを敵側に設定。 自軍ロシアでT−34とKB−1。 パンツァーカイルで地響き立てて突入してくる猛獣軍団! …うひょう! とんでもねぇマップになったぜっ(爆)
丁度「地点220」の逆バージョンになってしもたわけですが、な〜んせ虎だの豹だの、そして御供のIV号までいるわけですが、全部が自車のT34を一撃で破壊できるやつばっかりなわけで(汗) ここはサバンナか!?
泣いても仕方ないのでとりあえずテストプレイ。 正面から突っ込んだら即死確定なのでセオリー通り側面から接近。 いきなりIV号に撃たれる(´д`;) 畜生とばかりに再度突入。 今度はIV号の側面に行って距離1000から高速徹甲弾で2輌撃破。 うむ。 続いて接近、豹を蹴飛ばしてから虎へ突入。 …あっさり虎部隊を蹴散らす。 ・・・あっさりしすぎじゃあッ!
突入した虎部隊は正面の火点に気を取られてこっち向かないし、こっちに反応して火点群に側面さらして勝手に火点に撃たれる奴もいるし、故障しちゃう奴も。 こりゃ思ったより簡単過ぎたかと、第2波の敵部隊を設定。 …地獄と化す。
第1波の虎からは撃たれないけど、倒せば倒すほど第2波からの砲撃が来るんですな。 遠距離からでも豹の一撃はT34をぼろ雑巾のごとく切り裂く。 なので盾としてKB−1を僚車に用意。 でもKB−1もあっさりサヨウナラ。 くう、つええぜファシスト共め。
 そこで僚車はマップ左から対戦車壕を超えて下側の丘の右の斜面に。 丘の上だと俯角になるのか撃てないようだ。 これでKB−1が敵の増援を引き付けてる間に砲を10時に向け、車体は第2波の敵へ昼飯角度で向けて前後しつつ第1波の虎を撃破。 第2波が接近してきたら通常徹甲弾にして豹とIV号の側面へ反撃。 これでなんとか目途が立つ。 右翼からの友軍も設定し、だいたい戦車戦が出来上がったので今度は敵兵を設置し、第1波の虎の残存状況と火点の被害状況から、歩兵の占領時間を設定。 第1波の被害が少ないと歩兵が司令部へ到達してしまうように。 調節のテストプレイを何度もやってようやく配置終了。 あとはセリフやブリーフィングを加えて完成。
まあ難易度はかなり高いですが、パターンを覚えてしまえばそうでもなくなるのでアップしました。
コードは「希望の丘」「赤い旗」などいかにもなものを設定。

「DOM'S HP」の戦友PG氏が「挑戦し甲斐のあるシナリオ」と言ってくれたのが嬉しかったり、15輌も撃破されて呆然とし、躍起になって16輌撃破を目指すも14輌止まりで作者として泣いてみたり(笑)

まあ腕に覚えのある戦車兵向けなので、やったろうじゃんか、というツワモノは挑戦してみて下さい。

<羊スコア> 2003/3/22 現在
希望の丘1  T−34(1942)  13(13)
希望の丘2  KB−1(1942)   1(1)
赤い旗1    T−34(1942)    0(0)被弾
赤い旗2    KB−1(1942)    0(0)

命中率 29/31(93%)
被弾 1
戦闘時間 6:22
スコア 20410


 

このシナリオは「PzFbis自作シナリオ公開プロジェクト」で公開しています。
このデータをダウンロードするには、「PCツナイデント メモリ取る」等のメモリ読み込み装置が必要です。


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