39H 7.5cm対戦車自走砲





ソミュアS35中戦車と共に、ドイツ軍がフランスに侵攻してきた時点での主力戦車であったオチキス軽戦車は、エンジンや主砲の違いでH35、H38、そしてH39に分類され、各型合わせて800両以上を保有しており、この大半がドイツ軍に引き渡された。

自走砲に用いられたのは、エンジンの出力が大きいH38/H39軽戦車だが、一部にはH35軽戦車も使われており、1942年末にフランスのアルフレッド・ベッカー社に対し、7.5cm対戦車砲PaK40を装備する対戦車自走砲への改造が命じられた。

まず、砲塔と操縦室前面装甲板から後ろの上部構造を外してから、台座を設けてPaK40を搭載し、これを20mm厚の戦闘室で囲んでいるが、戦闘室の側面は例によって左右に張り出しており、小型ということもあって、戦闘室は機関室上部までをカバーしている。
また、防盾は戦闘室の外側に設けられており、同様の改造を受けたマルダーI対戦車自走砲よりも厳めしいスタイルとなった。

PaK40装備型は、1943年半ば頃までに60両が改造されており、続いて1943年には、同様の改造を施し、主砲を10.5cm榴弾砲leFH18に換装した火力支援型が48両完成した。
砲の違いで防盾と戦闘室前面の形状が異なる以外は、PaK40装備型と同一であった。


<参考文献>
・「世界の軍用車両(1) 装軌式自走砲:1917〜1945」  デルタ出版
・「異形戦車ものしり大百科」 斎木伸生 著  光人社
・「図解・ドイツ装甲師団」 高貫布士 著  並木書房


<39H 7.5cm対戦車自走砲>

全長:    4.22m
全幅:    1.85m
全高:    2.14m
全備重量: 12.5t
乗員:    4名
エンジン:  オチキスM1938 直列6気筒液冷ガソリン
最大出力: 120hp/2,800rpm
最大速度: 36km/h
航続距離: 150km
武装:    46口径7.5cm対戦車砲PaK40×1
        7.92mm機関銃MG34×1
装甲厚:   12〜34mm


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